金山 平三(読み)カナヤマ ヘイゾウ

20世紀日本人名事典 「金山 平三」の解説

金山 平三
カナヤマ ヘイゾウ

明治〜昭和期の洋画家



生年
明治16(1883)年12月18日

没年
昭和39(1964)年7月15日

出生地
兵庫県神戸市中央区元町

学歴〔年〕
東京美術学校西洋画科〔明治42年〕卒

経歴
明治45年渡欧各地を旅行。大正4年帰国後、日本各地の風景を求めて旅に出る。5年「夏の内海」を文展に出品し特撰、翌6年「氷すべり」が再び特撰、以後官展を舞台作品発表しつづけた。10年の帝展改組問題を機にして画壇から遠ざかり、幻の画家といわれた、また雪のある名品を数多く残したところから“雪の画家”とも称された。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「金山 平三」の意味・わかりやすい解説

金山平三
かなやまへいぞう
(1883―1964)

洋画家。神戸市生まれ。1909年(明治42)東京美術学校西洋画科を卒業し、12~15年(大正1~4)渡欧してフランスほか各国を巡遊する。16年の文展で『夏の内海』、翌年は『氷すべり』が特選を重ね、文展無鑑査を経て帝展審査員となり、22年の帝展に代表作『下諏訪(しもすわ)のリンク』を出品した。35年(昭和10)の帝展改組を機として、以後いっさいの展覧会に不出品。44年帝室技芸員、57年(昭和32)日本芸術院会員。印象派をよく消化したのち、自然に即して独自の写実的風景画境を築くほか、芝居絵を得意とした。兵庫県立美術館(旧兵庫県立近代美術館)に金山平三記念室がある。

[小倉忠夫]

『『金山平三画集』(1976・日動出版部)』

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「金山 平三」の解説

金山平三 かなやま-へいぞう

1883-1964 大正-昭和時代の洋画家。
明治16年12月18日生まれ。黒田清輝に師事し,フランスに留学。大正5年文展で「夏の内海」が特選,以後官展中心に作品を発表,のち官展をさった。帝室技芸員。芸術院会員。昭和39年7月15日死去。80歳。兵庫県出身。東京美術学校(現東京芸大)卒。作品はほかに「氷すべり」など。

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367日誕生日大事典 「金山 平三」の解説

金山 平三 (かなやま へいぞう)

生年月日:1883年12月18日
明治時代-昭和時代の洋画家
1964年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報