3G(読み)すりーじー

日本大百科全書(ニッポニカ) 「3G」の意味・わかりやすい解説

3G
すりーじー

携帯電話やスマートフォンなどで用いられる移動体通信システム規格の一つ。3Gは第三世代を意味する3rd Generationの略である。国際電気通信連合ITU)が1999年に定めた規格で、IMT-2000(International Mobile Telecommunication 2000)に準拠している。携帯電話の通信規格は、アナログ電波の1G(第1世代)から始まり、デジタル方式2G(第2世代)を経て、2001年(平成13)10月よりNTTドコモが「FOMA(フォーマ)」の名称で3Gの通信サービス開始した。翌2002年には、auKDDI沖縄セルラー電話)、ボーダフォン(現、ソフトバンクモバイル)など、主要な携帯電話事業者が3Gを採用した。日本では2Gはすでに停波し、3G以降の方式に移行している。

 2Gから3Gで劇的に変わったのは通信速度で、前者が最大64kbps程度(下り)であったのに対して、後者では最大3.6Mbps(同)まで高速化され、高画素の画像や動画などの大容量のデータが、短時間で送受信できるようになった。その後、auが2003年、NTTドコモとソフトバンクモバイルが2006年に3Gを高速化させた規格を採用して「ハイスピード」という名称でサービスを開始、最高受信速度が14Mbpsまで引き上げられた。これは3.5G(第3.5世代携帯電話)とよばれる。さらに発展した第3.9世代(スーパー3G)に相当するLTEWiMAX(ワイマックス)、4Gもある。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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