BRT(読み)ビーアールティー

  • bus rapid transit

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

専用道や複数の車両をつなぐ連節バスの導入などにより、速達性や輸送能力を高めた交通システム。線路跡を専用道にしたは、JR東日本の大船渡線気仙沼線、茨城県で茨城交通が運営するひたちBRTなどがある。大船渡線は全区間の43%、気仙沼線は77%を専用道が占めるが、日田彦山線現状のBRT案の場合、専用道は約27%にとどまる見込み

(2019-11-23 朝日新聞 朝刊 2社会)

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

一般車両用の道路とくぎったバス専用レーンや完全に分離したバス専用道路を設けてバスを運行させる新交通システム。バス・ラピッド・トランジットBus Rapid Transitの略で、バス高速輸送システムともいう。従来の路線バスのように交通渋滞の影響を受けないため、定時運行ができる。また、専用道路を走るため、大型の車体を走行させることも可能で、特大車や2連以上に車体をつなげた連接バス(連節バスとも)を導入することで、ある程度の輸送力の拡大も見込める。BRTは1970年代にブラジルのクリチバ市で誕生した。鉄道と比べて、導入や維持のコストを抑えられるメリットから、世界各地で都市部の基幹交通システムとして採用されている。一方、日本では導入事例が少なく、BRTに似た事例で国内初とされるのは、1944年(昭和19)に廃止された福島県の旧国鉄白棚(はくほう)線の軌道跡を1957年から専用バス道路として利用した例である。以降、名古屋市で道路中央部に高架のバス専用レーンと停留所を設けた路線バス(名古屋ガイドウェイバス、2001年開業。高架区間以外は一般道を走行)や、茨城県で鹿島鉄道線の廃線跡地を利用してバス専用道路を整備した「かしてつバス(2007年開業)」などがある。2011年(平成23)3月の東日本大震災で壊滅的な被害を受けたJR気仙沼(けせんぬま)線では、不通になっている気仙沼―柳津(やないづ)間の約55キロメートルでBRTを採用し、2012年8月に運行を開始した。また、JR大船渡線は不通区間の気仙沼―盛間約44キロメートルにおいて2013年3月からBRTの運行を開始した。

[編集部]

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