CPRM(読み)シーピーアールエム

日本大百科全書(ニッポニカ) 「CPRM」の意味・わかりやすい解説

CPRM
しーぴーあーるえむ

DVDなどに記録されたコンテンツのコピー回数を制限する著作権保護技術の一つ。Content Protection for Recordable Mediaの略称である。インテル社、IBM社、松下電器産業(現、パナソニック)、東芝の4社が設立した団体、4C Entity(エンティティ)が開発した方式で、地上デジタル放送衛星BSCS)デジタル放送をDVDなどに記録する際に、無制限にデジタルコピーが広がらないようにするための技術である。

 CPRM対応のDVD記録メディアや、SDメモリーカードなどの記録媒体には、メディア1枚ごとに固有のIDとMKB(Media Key Block)とよばれる情報が記録されている。この二つはデジタル放送の録画、再生に必要とされ、CPRMに対応していないプレーヤーDVDレコーダーなど)では再生できない。CPRM非対応のパソコンなどではコンテンツファイルのコピーは可能であるが、IDやMKBは不能であり、コンテンツの復号時に暗号化に使用したMKBによる暗号鍵(かぎ)が生成されず、コピーしたデータは再生できない。

 2004年(平成16)のCPRM導入当初、コピーは1回(コピーワンス)に制限されていたが、2008年(平成20)より地上デジタル放送や衛星デジタル放送では「ダビング10」とよばれる著作権保護システムが採用されている。

[編集部]

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IT用語がわかる辞典 「CPRM」の解説

シーピーアールエム【CPRM】

記録メディアに用いる著作権保護のための技術のひとつで、「コピーワンス」を実現するもの。これに対応している録画機器に内蔵される「デバイスキー」と、記録メディア一枚一枚に書き込まれた固有の「メディアID」、および記録メディアに書き込まれた「MKB(media key blockの頭文字)」というデータを利用した暗号化技術によってコピー制限をおこなう。◇「content protection for recordable media」の頭文字から。⇒コピーワンス

出典 講談社IT用語がわかる辞典について 情報