視覚障害者など印刷物を読めない障害のある人たち向けのデジタル録音図書の国際標準規格。Digital Accessible Information SYstemの略称で、日本では「アクセシブルな情報システム」と訳されている。視覚障害者以外にも高齢者や学習障害、知的障害、精神障害の人たちにも有効とされ、国際的に広く認知されてきている。
1990年代に規格化や開発が進められ、1996年にアナログ録音図書からデジタル録音図書(DTB:Digital Talking Book)への移行を念頭に置いたDAISYコンソーシアム(本部はスイス)が、録音図書館を中心に設立された。2013年(平成25)11月時点で、コンソーシアムは日本を含む50か国以上の会員団体によって構成されており、DAISYの普及や規格開発などを続けている。
かつての録音図書は、出版物を音読し、カセットテープなどにアナログ録音したもので、読みたい(聞きたい)部分への移動が困難である、情報量が少ない、音質がよくないなどが指摘されていた。デジタル録音図書は、情報量の多い高音質のCD-ROMなどのマルチメディア版である。
DAISY規格のDTBとしては、おもに三つの仕様が推奨されている。国内でもっとも一般的なのは、音声データに加えて、ユーザーがナビゲーションを行うための目次的なデータファイルが加えられたもので、国内の視覚障害者が利用する多くの図書に採用されている。二つめは、音声とナビゲーション用のデータに完全なテキストを加えたもので、音声とテキストがシンクロする。製作は複雑になるが、マルチメディアDAISY図書として広がりをみせている。もう一つが音声データのないテキストとナビゲーションデータで構成されたもので、パソコンの合成音声ソフトなどによる読み上げや、点字ディスプレーでの利用を想定している。そのほかにも、ナビゲーション機能のない音声とタイトル要素のみ、音声と一部のテキスト、フルテキストと一部の音声という仕様もあるが、一般的にはあまり利用されない。
コンソーシアム公認のオーサリングツールを使うことで、手軽にデジタル図書をつくることができ、再生は専用機器やパソコンなどを使う。日本で一般的に使われている規格は「DAISY2.02規格」で、点字図書館やボランティアなどの手でDTBが製作され、CD-ROMなどによって貸し出されている。また、インターネットによる配信も行われている。
[編集部]
出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報
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