ITS(高度道路交通システム)(読み)あいてぃーえす(英語表記)Intelligent Transport Systems

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ITS(高度道路交通システム)
あいてぃーえす
Intelligent Transport Systems

高度道路交通システム。過密による交通困難、事故の多発大気汚染など、道路交通は世界的に大きな問題を抱えている。わが国ではこれに高齢化の問題も加わる。こうした難問を解決し、より安全、快適で、環境にも配慮したシステムがITSである。各国とも国家的一大プロジェクトとして取り組んでおり、実用化に近づいている国もある。わが国でも警察庁、経済産業省、国土交通省総務省の4省庁が連携しながら研究開発を進めている。具体的には、すでに実用化されている道路交通情報通信システムVICS)、高速道路ETCノンストップ自動料金収受システム)のほか、路上危険ドライバーに知らせたり、状況に応じ操向や制動を補助し、最終的には自動走行を目ざす走行支援道路システムなどが研究されている。

[高島鎮雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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