JavaScript(読み)じゃばすくりぷと

日本大百科全書(ニッポニカ) 「JavaScript」の意味・わかりやすい解説

JavaScript
じゃばすくりぷと

アメリカのネットスケープコミュニケーションズ社(1998年AOLにより買収)が開発したスクリプト言語。1995年に発表された。スクリプト言語とはコンピュータにおける処理手順を記述する簡単な言語のことで、JavaScriptはインターネットのウェブページをつくるための記述言語であるHTML内にテキストで書き込んで、ブラウザー利用する。HTMLだけでは表現できない機能をウェブ上で実現できるものとして広く普及した。1997年にはECMA(ヨーロッパ電子計算機工業会)により、ECMAScriptとして標準化されている。Javaという名がついているが、プログラミング言語のJavaとは異なるものである。

 タイマーや日付表示、各種関数、カーソルの動きやクリックにあわせた画面の切り替え、各種計算、アンケートフォームやメール、印刷など、ウェブ上にさまざまな機能を付加することができる。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

IT用語がわかる辞典 「JavaScript」の解説

ジャバスクリプト【JavaScript】

スクリプト言語簡易プログラミング言語)のひとつサン・マイクロシステムズとネットスケープコミュニケーションズが開発。HTMLプログラムを埋め込むことにより、ウェブブラウザーで実行される。ウェブページに動きや対話性のある表現が可能となる。◇略して「JS(ジェイエス)」ともいう。

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「JavaScript」の解説

JavaScript

ネットスケープ・コミュニケーションズ社が開発したスクリプト言語。オブジェクト指向のスクリプト言語で、HTMLファイルに直接コードを記述し、Webブラウザーで実行する。Webページにアニメーションなどの視覚効果を加えたり、メニューを表示するといったインタラクティブな要素を追加できる。最近ではAjaxの普及により、Web開発における主要な言語のひとつとなっている。なお、名称に「Java」を含むが、発表当時ネットスケープ・コミュニケーションズ社とサン・マイクロシステムズ社が提携していたことから名称に採用されたもので、プログラミング言語のJavaとは関係はない。

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ホームページ制作用語集 「JavaScript」の解説

JavaScript

Sun Microsystems社とNetscape Communications社が開発した、Webブラウザなどでの利用に適したスクリプト言語。主にWebブラウザ上で動作し、HTMLの動的書き換えや入力フォームの自動補完など、ウェブページの使用感向上を目的として使用される。

出典 (株)ネットプロホームページ制作用語集について 情報

世界大百科事典(旧版)内のJavaScriptの言及

【プログラミング言語】より

…その目的から,スクリプト言語の処理系はインタープリター方式であることが多い。コマンドインタープリター(シェル)のスクリプト言語であるBourne Shell言語,テキスト処理の機能を豊富に備えるawkやperl,WWWページにスクリプトを埋め込むための言語であるJavaScriptやVBScript,グラフィカルユーザーインターフェースが簡単に作成できるtcl/tk(厳密にはtclがスクリプト言語,tkがユーザーインターフェース部品群だが,一緒に用いられることが多い)などが代表的である。プログラミング言語処理系【久野 靖】。…

※「JavaScript」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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