LHC(読み)エルエイチシー

デジタル大辞泉の解説

エル‐エッチ‐シー【LHC】[Large Hadron Collider]

Large Hadron ColliderCERN(セルン)が運用している、世界最大の粒子加速器。スイスとフランスの国境をまたいだ地下に建設された。ビッグバン直後の状態を再現し、そこから生じる粒子を観察するために、光速度近くまで加速した陽子を互いに衝突させ高エネルギー状態を作り出す実験などに用いられている。大型ハドロン衝突型加速器。→ハドロンヒッグス粒子ATLASCMS

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大辞林 第三版の解説

LHC

〖Large Hadron Collider〗
大型ハドロン加速器。CERN(ヨーロッパ合同原子核研究機構) がスイスとフランスの国境付近に建設中の素粒子加速器。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

LHC
えるえいちしー

CERN(セルン)(ヨーロッパ原子核研究機構)にある大型ハドロン衝突型加速器。LHCはLarge Hadron Colliderの略称である。高エネルギー(素粒子)物理を研究するために2008年から稼働している。2000年まで稼働していた電子と陽電子を衝突させるLEP(Large Electron-Positron Collider、大型電子・陽電子衝突型加速器)の後継装置として、さらに高エネルギー状態での素粒子の発見を目ざして、陽子どうしの衝突実験のために開発された。LHCの円周は約27キロメートル、これが地下約100メートルの環状トンネルに設置されている。陽子は電子の約2000倍の質量をもつため、LEPに比べて非常に大きな素粒子反応、つまり新素粒子の生成が期待された。その目標の一つが、素粒子物理で基本とされる標準理論で未発見であったヒッグス粒子の発見であり、2012年7月に成功した。これにより標準理論は一応の完成をみたことになり、今後は超対称性理論で予言される超対称性粒子の発見などが計画されている。なお、ヒッグス粒子の発見に貢献したアトラス(ATLAS:A Toroidal LHC ApparatuS)は日本の研究者がおもに担当した装置である。また、LHCの後継装置として国際リニアコライダー建設計画が進められている。[編集部]

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