デジタル大辞泉
「WTO」の意味・読み・例文・類語
ダブリュー‐ティー‐オー【WTO】[World Trade Organization]
ダブリュー‐ティー‐オー【WTO】[World Tourism Organization]
ダブリュー‐ティー‐オー【WTO】[Warsaw Treaty Organization]
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WTO
世界貿易機関(WTO) 国家間の貿易規則を定める唯一の国際機関。関税貿易一般協定 (ガット )に代わって1995年に発足し、164カ国・地域が加盟。本部はスイス ・ジュネーブ。通商ルール策定では、新多角的貿易交渉(ドーハ・ラウンド )が2001年に始まったが、意見の不一致 が続き事実上頓挫。紛争処理 もまひし、機能不全 が目立つ。(共同)
更新日:2024年2月29日
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知恵蔵
「WTO」の解説
WTO
ガットの多角的交渉として1994年に終結したウルグアイ・ラウンド で合意され、各国 の批准 を経て95年1月に発足した、貿易に関する国際機関。WTO体制の大きな特徴として、(1)モノの貿易ルールだけでなく、サービス貿易、知的財産権などの広範な分野における国際的ルールの確立 、(2)農業 分野における関税化、輸出補助金の削減 などの自由化の促進、(3)紛争解決手続きの大幅な強化、などが挙げられる。また、アンチ・ダンピング協定 に関しても、その恣意的運用を避ける方向を打ち出した。さらに、セーフガード の発動 などの規定がより現実的になり、輸出自主規制 などの灰色措置が禁止された。このように、WTO合意は包括的かつ画期的なものであり、95年以降、新たなルールが国際貿易に適用されたと評価することができる。2005年12月のサウジアラビア加盟により、06年7月現在、149の国・地域がメンバーである。また01年11月、ドーハ (カタール )での第4回WTO閣僚会議で新たな多角的貿易交渉(ドーハ・ラウンド)を開始する宣言が採択され、02年2月1日の貿易交渉委員会でドーハ・ラウンドがスタートした。当初、交渉期間は3年間、05年1月1日までの終了を目標としていた。交渉対象はウルグアイ・ラウンドで既決であった農業とサービスに加えて、非農産品(鉱工業品と林水産品)市場アクセス、ルール(アンチ・ダンピング協定、補助金協定、地域貿易協定 )、TRIPS協定 、貿易と環境、紛争解決了解の改正、貿易と発展、の8分野。ドーハ・ラウンドを巡る状況は、中国のWTO加盟、農業問題での対立、増加するアンチ・ダンピングやセーフガードの発動、FTA(自由貿易協定)の増加傾向など、諸問題が目白押しであり、06年中の交渉終結が目指されていた。しかし、交渉の溝が埋まらず06年7月下旬に全体交渉は凍結となった。
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WTO
World Trade Organization(世界貿易機関)の略。ウルグアイ・ラウンド合意を受け、関税及び貿易に関する一般協定(ガット)に代わり、1995年1月に発足した国際機関。本部はジュネーブにあり、貿易障壁の除去による自由貿易推進を目的とし、多角的貿易交渉の場を提供するとともに、国際貿易紛争を処理する。
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世界大百科事典(旧版)内の WTOの言及
【世界貿易機関】より
…[ウルグアイ・ラウンド]合意をうけて,〈世界貿易機関を設立するマラケシュ協定〉(WTO協定。1994)にもとづき,[GATT](ガット)に代わる機関として1995年1月1日設立された国連の関連機関。…
【世界貿易機関】より
…[ウルグアイ・ラウンド]合意をうけて,〈世界貿易機関を設立するマラケシュ協定〉(WTO協定。1994)にもとづき,[GATT](ガット)に代わる機関として1995年1月1日設立された国連の関連機関。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」