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世界観光機関 せかいかんこうきかんWorld Tourism Organization; UNWTO

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

世界観光機関
せかいかんこうきかん
World Tourism Organization; UNWTO

国連専門機関の一つ。1947年設立の官設旅行機関国際同盟 International Union of Official Travel Organisations(IUOTO。非政府間機関)が発展的に改組されたもの。国際観光年の 1967年に東京で開催された IUOTO総会で政府間機関への改組が決議された。この発議は国連総会の支持を受け,1970年 WTO規約が制定され,1975年に発効して世界観光機関が誕生した。本部はスペインのマドリード。IUOTOは,外貨獲得の有力な手段として国際観光に着目したヨーロッパ諸国が中心となって設立したものであった(日本の運輸省は 1951年に加盟)が,UNWTOは,同じ動機で発展途上諸国が中心となって設立したものである。すべての主権国家が加盟しうるほか,準加盟(対外関係に責任を有しない地域),賛助加盟(政府間,非政府間機関,団体等)などの規定がある。総会,理事会,事務局がある。日本は 1978年に加盟。国際連合国連開発計画その他と協力協定を結び,1980年の世界観光マニラ宣言や 1985年の観光憲章を採択している。2年ごとの総会には賛助団体も出席する。加盟国数は 155。

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知恵蔵の解説

世界観光機関

経済発展、国際理解、人権推進、平和推進などのために、観光を振興し発展させることを目的とする国際機構。1970年に採択されたWTO憲章に基礎を置き、1975年に発足。本部マドリード。加盟国150、準加盟地域7、賛助団体約300(2006年8月現在)。03年12月に国連の専門機関になった。

(最上敏樹 国際基督教大学教授 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

大辞林 第三版の解説

せかいかんこうきかん【世界観光機関】

国際間の理解・国際平和に寄与するために観光の振興・発展を図る国際機構。1975年設立。本部マドリード。 WTO 。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

世界観光機関
せかいかんこうきかん
World Tourism Organization

多数の国家からなる国際組織。略称UNWTO。前身は1925年にハーグで設立された非政府の公的旅行機関国際同盟(IUOTO)。1970年9月27日にメキシコシティーで開催されたIUOTOの特別総会で採択された、世界観光機関憲章(1975年1月2日発効、日本は1978年7月6日発効)に基づき発足した。本部はマドリード。2003年に国連の専門機関となり、略称もUNを冠してUNWTOとなった。加盟国は154か国(2010年9月時点)。
 世界観光機関の目的は、「経済的発展、国際間の理解、平和及び繁栄に寄与するため、並びに人種、性、言語または宗教による差別なく、すべての者のために人権及び基本的自由を普遍的に尊重し遵守することに寄与するため、観光を振興し発展させること」である。同機関は、総会、執行理事会および事務局から構成され、総会は全加盟国からなり、2年に1回開催される。理事会は、5加盟国のうち1加盟国の割合で総会が選出し(任期4年であるが2年ごとに半数が改選)、少なくとも2年に1回開催される。事務局は、事務局長(任期4年)と職員からなる。
 活動内容としては、観光振興のための国際会議やセミナーの開催、途上国に対する観光事業従事者の育成支援や技術協力、観光の持続的発展と管理運営の促進、観光市場の調査と観光統計の向上などである。なお、1995年(平成7)、アジア太平洋地域の拠点として大阪市にUNWTOアジア太平洋センターが設置された。[黒神直純]

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