Windows Phone 7(読み)うぃんどうず ふぉーん せぶん

知恵蔵の解説

Windows Phone 7

MicroSoft社スマートフォン向けOS。前身はWindows Mobile 6.xだが、同シリーズを見直し、一から設計されたため、ユーザーインターフェースなどが大きく異なる。Windows Mobile 6.x アプリケーションの後方互換性も基本的にはない。
Windows Phone 7では、各種アプリケーションやコンテンツなどを「HUB」と呼ばれるテーマに分類している。HUBは「People」「Pictures」「Games」「Music + Video」「MarketPlace」「Office」の6つ。
「People」は、Facebook、Windows Live Mail、GmailOutlookなどのサービスの連絡先を統合したHUB。「Pictures」は画像や動画の管理、「Games」はXbox LIVEと連動してゲーム情報などを提供する。「Music + Video」では、Microsoft社の携帯音楽端末である「Zune HD」と同じ操作で音楽や動画コンテンツをPCと同期できる。「MarketPlace」ではMicrosoft社が認定したアプリケーションやゲームのダウンロードが、「Office」では、ドキュメントの保存、同期の他、MicroSoft OfficeとOneNote間でドキュメントの共有や編集などができる。
Windows Phone 7搭載スマートフォンの開発では、Microsoft社があらかじめ各メーカー共通の基本仕様を採用し、各メーカーがこれに準じる方式を取る。さらに各メーカーが開発したスマートフォンは、出荷前にMicrosoft社の検査に合格しなければならない。このような仕様の統一化によって、Windows Mobileのように各メーカーやキャリアによって独自アレンジされることのない一貫性のあるユーザーインターフェースを提供する。
Windows Phone 7搭載スマートフォンは、米DELL社、台湾HTC社、韓国サムスン電子社やLG電子社などから、2010年10月21日ヨーロッパ、アジア地域で、11月8日に米国で発売された。日本での発売日は未定(2010年12月5日現在)。
Microsoft社は販売促進に数億ドルを投入しており、AndroidiPhoneとの競争意欲を見せているようだが、Windows Mobileユーザーにとってメリットのない状況下で、どれほど販売台数を伸ばせるのかが注目される。

(横田一輝  ICTディレクター / 2010年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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