日本大百科全書(ニッポニカ) 「ACT」の意味・わかりやすい解説
ACT
えーしーてぃー
アメリカの大学に進学を希望する者を対象とした共通適性試験。American College Testの略称。アメリカでは大学入学の統一された規定がなく、大学ごとに要件を定めて入学者を決定している。ただし、大部分の大学ではACTまたはSATの受験を義務づけ、合否の判定に用いている。ACTはアメリカ大学テスト事業団(American College Test Program、略称ACT)により1959年から実施されており、アメリカ中部の大学を中心に適性試験として採用されている。受験者は年間約100万人にのぼる。テストは全国一斉に通常年6回実施されており、受験資格や受験回数に制限はない。複数回受験した場合は、任意の結果を受験する大学へ送ることができる。なお、日本国内でも受験可能。
試験は、英語English、読解Reading、科学的推論Science、数学Mathematicsの4科目からなり、オプションで筆記Writingの選択が可能(多くの大学が選択を推奨している)。試験の難易度はハイスクールにおける学習成果を測ることをその目的として設定されている。
[編集部]