ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フエガラス」の意味・わかりやすい解説
フエガラス
Cracticidae; butcherbirds and allies
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広義には鳥綱スズメ目フエガラス科に属する鳥の総称で、狭義にはそのうちの1種をさす。この科Cracticidaeの仲間は、オーストラリアとニューギニア島とその周辺の島々に9~13種が分布する。この類を総称する英名はない。全長25~50センチメートル。頭と嘴(くちばし)が大きく、足が強く、一見カラスとモズに似ている。羽色は黒、黒と白、ねずみ色と白、黒とねずみ色と白などである。森林や疎林、木の多い公園などにすみ、樹上性であるが地上で採餌(さいじ)することも多い。大形の昆虫、小形の脊椎(せきつい)動物、果実などを食物とする。モズガラス属Cracticus6~7種と、オーストラリア東部に分布する種のフエガラスStrepera graculinaを含むフエガラス属2~3種は、冬は群れをなすが、繁殖期にはつがいで縄張り(テリトリー)を激しく防衛する。カササギフエガラス属Gymnorhina1~3種は一年中小群で縄張りを防衛し、小群のまま繁殖する点で特異である。この小群は2羽から数羽の成鳥と数羽の若鳥からなるのが普通である。
[浦本昌紀]
地表面や大気層が熱を放射して冷却する現象。赤外放射による冷却。大気や地球の絶対温度は約 200~300Kの範囲内にあり,波長 3~100μm,最大強度の波長 10μmの放射線を出して冷却する。赤外放射...
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