画像、音楽、映像などのデジタルデータを、家庭内のネットワークを通じて家電やパーソナルコンピュータ(パソコン)、携帯端末などの機器から利用するために相互接続の標準化活動を行っている国際的な業界団体。デジタル・リビング・ネットワーク・アライアンスDigital Living Network Allianceの略。2003年6月、家電やコンピュータ、携帯端末のメーカー、ソフトウェア会社などが集まり、異なるメーカーの機器を相互接続し、手軽にコンテンツを共有するために結成した団体であり、結成当時はデジタル・ホーム・ワーキング・グループDigital Home Working Group(DHWG)と称したが、2004年6月に現名称に変更した。2012年9月時点でソニー、ノキア、マイクロソフト、インテルをはじめ、世界各国の250社以上がメンバーとして参加している。2004年6月にはパソコンと家電の間で映像、音楽、写真を共有する技術仕様を公表、さらに2006年3月にプリンター、PDAやデジタルカメラを含む携帯端末を加え、仕様をさらに拡張した。認証を受けたパソコンやネットワーク接続型ハードディスク(NAS)、液晶テレビ、ブルーレイレコーダー、オーディオコンポなどの機器、スマートフォンなどのモバイル機器向けのアプリが発売されている。
DLNAが策定した技術仕様のこともDLNAといい、認証テストに合格した製品にはDLNA認定ロゴがつけられている。DLNAのガイドラインに準拠することにより、有線や無線でネットワーク接続した異なるメーカーの機器を連携させてコンテンツを手軽に共有し、家庭内の居間や寝室などといったさまざまな場所で使用することができるようになる。DLNAでは、家庭内のさまざまな環境にある情報機器でコンテンツを共有することを「デジタルホーム」、外出先でも携帯端末などで家庭内にあるコンテンツを共有することを「デジタルリビング」と定義している。
[編集部]
出典 (株)朝日新聞出版発行「パソコンで困ったときに開く本」パソコンで困ったときに開く本について 情報
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