JCO臨界事故(読み)ジェーシーオーリンカイジコ

デジタル大辞泉 「JCO臨界事故」の意味・読み・例文・類語

ジェーシーオー‐りんかいじこ【JCO臨界事故】

平成11年(1999)、茨城県那珂郡東海村にある核燃料加工会社JCO東海事業所で発生した原子力事故高速増殖炉実験炉に使用するウラン燃料を製造する際、作業時間を短縮するために、定められた工程を守らず、大量の高濃度ウラン溶液を指定以外の沈殿槽に投入したことから、臨界状態が起こり、約20時間にわたって核分裂連鎖反応が続いた。ステンレス容器でウラン溶液を扱っていた作業者3人が大量の放射線を受け、2人が死亡従業員・防災業務関係者・住民など600人以上が被曝した。国内の原子力事故で犠牲者が出たのはこの事故が初めて。国際原子力事象評価尺度INES)による評価はレベル4。

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共同通信ニュース用語解説 「JCO臨界事故」の解説

JCO臨界事故

1999年9月30日、茨城県東海村の核燃料加工会社JCO東海事業所の転換試験棟で、大量のウラン溶液を沈殿槽に投入したため核分裂が継続する臨界状態が発生し約20時間続いた。作業員2人が死亡、周辺住民らも被ばくした。現場から半径350メートル以内に避難要請、半径10キロ以内の住民に屋内退避の要請が出された。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「JCO臨界事故」の意味・わかりやすい解説

JCO臨界事故
ジェーシーオーりんかいじこ

「ジェー・シー・オー臨界事故」のページをご覧ください。

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