SQUID(読み)スキッド(その他表記)superconducting quantum interference device

デジタル大辞泉 「SQUID」の意味・読み・例文・類語

スキッド【SQUID】[superconducting quantum interference device]

superconducting quantum interference device超伝導量子干渉素子ジョセフソン接合トンネル効果で流れる電流外部磁界に対して敏感に反応する特性を利用して、微小磁界を測定するための素子。また、そのような超伝導性を利用した高感度検出器。生体磁気の測定、非破壊検査、物理測定などに利用される。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「SQUID」の意味・わかりやすい解説

SQUID
すきっど
superconducting quantum interference device

超伝導量子干渉素子。ジョセフソン接合を含むループを流れる電流が臨界値をこえると、磁束量子が接合に取り込まれる。そのたびに電流の位相が2π(パイ)だけ変化して同じ状態が再現されるため、磁界に対応して周期性のある量子干渉パターンが生ずる。磁束量子はひじょうに小さいため、磁界との関係からこれを単位にして微小磁界が測定できる。交流駆動の1個のジョセフソン接合のRF‐SQUIDと、直流駆動の2個のジョセフソン接合のDC‐SQUIDがある。前者後者より構造は簡単で動作の安定性はよいが、感度は1けた悪い。地磁気の100億分の1の感度があることなどから、脳、心臓、筋肉、眼球などの活動による微小磁界が測定できる。

[岩田倫典]

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「SQUID」の解説

Squid

DARPA(米国防総省高等研究計画局)で開発されている無料のプロキシソフト。階層化キャッシュをはじめ、Webアクセスを効率化するための機能が充実しており、処理速度が速いのが最大特徴

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「SQUID」の意味・わかりやすい解説

SQUID
エスキューユーアイディー

「スクイド」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内のSQUIDの言及

【イカ(烏賊)】より

…軟体動物門頭足綱のうち,現生ではコウイカ目Sepioidea,ツツイカ目Teuthoidea(あわせて十腕形類Decembrachiata)を総称。英名ではコウイカ類のように体の短いものをcuttlefish,ヤリイカ,スルメイカのように体の細長いものをsquidという。全世界の海におよそ400~500種,日本を含む北西太平洋に90~100種すむと推定される。…

【ジョセフソン素子】より

… 超伝導体のループを作ると永久電流が流れ,ループには一定の磁束量子(約2×10-15Wb)と呼ばれる量の整数倍の磁束が永久保存される。このループの一部にジョセフソン素子を入れたものはSQUID(スクイド)と呼ばれる。このSQUIDにおいては,ジョセフソン素子は比較的弱い臨界電流値をもつので,外界より磁束を与え,素子に流れる電流を臨界電流以上にすることで簡単にループの磁束を変えることができる。…

※「SQUID」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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