デジタル大辞泉
「X線レーザー」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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X線レーザー
エックスせんレーザー
X-ray laser
発振波長がX 線の領域にあるレーザー。種々の理論的提案がなされ,研究が行われている。現状では効率が非常に悪く,波長 λ が短くなると励起のためのエネルギーを 1/λ4 に比例して大きくしなければならないこと,共振器での損失が多いなど,光波領域レーザーに比べて技術上の難点が多い。現在実現されているものは,大出力レーザー照射による多価イオンプラズマ中の多価イオンの衝突によって生じる電子励起状態間に反転分布をつくり,レーザー作用を起させるものであり,セレン,モリブデン,タンタル等を用いた波長 4.5nm~20nmのレーザーである。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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X線レーザー
エックスセンレーザー
X-ray laser
X線領域で発振するレーザー.通常の共振器によって発生させたX線レーザーはまだ報告されていないが,自然放射増幅による発振はいくつか報告されている.セレン(20.6 nm,20.9 nm),イットリウム(15.5 nm,10.2 nm),炭素(18.2 nm)などがその例である.レーザープラズマ中のイオン種からの発光を用いたX線レーザーの開発も進められている.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
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