みにくいアヒルの子(読み)ミニクイアヒルノコ(その他表記)Den grimme Ælling

関連語 山室静

日本大百科全書(ニッポニカ) 「みにくいアヒルの子」の意味・わかりやすい解説

みにくいアヒルの子
みにくいあひるのこ
Den grimme Ælling

アンデルセンの童話。1843年作。一羽だけ大きく醜く生まれたアヒルの子が、ほかのアヒルたちからいじめられ、農家を逃げ出し、ようやく住み着いたおばあさんの所でも、ネコやニワトリにばかにされて安住できない。氷の中でのつらい冬が過ぎて春がきたとき、アヒルの子は自分でも知らないうちに大空を飛ぶことができるようになっていた。あるお屋敷を巡る堀割に飛んできて、先着の白鳥や子供たちから歓待され、自分が美しい白鳥なのを発見する。童話で書いた作者の自伝というべき作で、彼の苦しかった半生や、そこで体得した人生観をよく示している。

[山室 静]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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