ニホンウナギ(その他表記)Anguilla japonica; Japanese eel

共同通信ニュース用語解説 「ニホンウナギ」の解説

ニホンウナギ

日本や中国など東アジアに生息するウナギ一種。日本から約2千キロ離れた太平洋のマリアナ諸島付近の海域で卵から生まれる。黒潮などの海流に乗り、稚魚の「シラスウナギ」として沿岸にたどり着く。河川河口で5~15年かけて成長する。環境の変化などで減少傾向にあり、生態は不明な点が多い。養殖ウナギはシラスウナギを取って池で育てる。(サマルカンド共同)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ニホンウナギ」の意味・わかりやすい解説

ニホンウナギ
Anguilla japonica; Japanese eel

ウナギ目ウナギ科の魚。体長最大約 1.5m。体は細長く円筒状,尾部は側扁する。背部は暗色,腹部は白色。鱗は皮下に埋没していて,体表は分泌される粘液でぬるぬるしている。5~10年ほど淡水域で過ごし,産卵のため海に下る。これを「下りウナギ」と称する。産卵はマリアナ諸島西方の海山域で行なわれる。仔魚はレプトケファルスといい,細長い木の葉状をしている。北赤道海流黒潮に輸送され,体長 5~6cmでシラスウナギに変態すると黒潮を降り,沖合いから岸へ接岸回遊をする。河口に達したシラスウナギはやがて色素が発達したクロコとなって川を上る。シラスウナギを捕えて養殖する。おもに蒲焼で食される。日本,朝鮮半島,中国の河川の中・下流湖沼,河口域,沿岸海域に分布する。乱獲や河川環境の悪化などが原因で資源が減少したため,2013年に環境省から,2014年に国際自然保護連合 IUCNから絶滅危惧種に指定された。

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小学館の図鑑NEO[新版] 魚 「ニホンウナギ」の解説

ニホンウナギ
学名:Anguilla japonica

種名 / ニホンウナギ
目名科名 / ウナギ目|ウナギ科
解説 / 昼間は石のすき間や砂・どろの中にひそみ、夜になると小魚やエビ類などをとらえて食べます。
別名 / ウナギ、アオ、サジ、メソ
全長 / 60cmまれに100cm
分布 / 日本各地/朝鮮半島、中国、台湾、フィリピン
人との関わり / 食用、さかんに養殖
絶滅のおそれのある種 / ★

出典 小学館の図鑑NEO[新版] 魚小学館の図鑑NEO[新版] 魚について 情報

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