ハインツ(英語表記)Heinz

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハインツ」の意味・わかりやすい解説

ハインツ
Heinz

アメリカ合衆国の食品ブランド。ヘンリー・ジョン・ハインツにより 1869年創業される。1905年,H.J.ハインツに社名変更した。ピクルス,ビネガー(酢),ケチャップなどのトマト加工食品を中心に製品分野を拡大して発展。1985年にカルディオ・フィットネス,1988年にペットフード関連の 2社,1991年にジョン・ラバットを買収。2013年,投資会社バークシャー・ハサウェイと 3Gキャピタルに買収された。2015年にはクラフトフーズ(→クラフト)と合併し,クラフト・ハインツとなった。主力製品はケチャップ,マスタードマヨネーズ,ピクルス,ビネガー(酢)などの調味料薬味香辛料で,ほかにバーベキューソース,ビーンズ(豆類)などを製造する。

ハインツ
Heinz, Henry John

[生]1844.10.11. ピッツバーグ
[没]1919.5.14. ピッツバーグ
アメリカの食品工業,特に加工即席食品業の創始者。少年時から食品販売を志し,ピッツバーグの雑貨店を相手に商売していたが,1876年兄弟で会社を設立,1905年ハインツ社に発展。「57バライエティ (種類) 」を宣伝文句に一連の即席食品を開発,今日の繁栄を築いた。

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百科事典マイペディア 「ハインツ」の意味・わかりやすい解説

ハインツ[会社]【ハインツ】

野菜・果実加工で知られる米国の食品会社。1869年創業。栽培から加工までの一貫作業,着色・防腐剤無添加が特色。トマト加工品が有名でケチャップでは国内シェアの半分を占める。他にツナ缶詰,冷凍ポテト,ペットフードなど5700種類の商品を持つ。海外の工場・子会社の売上げが多く,海外子会社の数は約50。日本法人としてハインツ日本がある。本社ピッツバーグ。2011年4月期売上高107億658万ドル。

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