マクラメ(その他表記)macramé[フランス]

デジタル大辞泉 「マクラメ」の意味・読み・例文・類語

マクラメ(〈フランス〉macramé)

マクラメレース

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精選版 日本国語大辞典 「マクラメ」の意味・読み・例文・類語

マクラメ

  1. 〘 名詞 〙 ( [フランス語] macramé ) リリヤーン糸、絹糸ビニールの紐などを結び合わせて色々な模様を作るもので、通例幾何学模様テーブルセンターカーテンベルト袋物などに応用する。アラビアの房結びから発達。マクラメレース
    1. [初出の実例]「マクラメの手提袋の中へ無雑作に紙幣(さつ)束を押し込むと」(出典:橋(1927)〈池谷信三郎〉四)

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改訂新版 世界大百科事典 「マクラメ」の意味・わかりやすい解説

マクラメ
macramé[フランス]

ノッテッド・レースの一種で,マクラメ・レース,アラビアン・ノッテッド・ワークともいう。紐類を結びながらレース状にする手芸技法で,もとはアラビアのラクダの背につける麻袋の房結びから発達したとされている。名称はアラビア語のミクラマmiqrama(組紐),トルコ語のマクラマmakrama(タオル)に由来する。8世紀ころムーア人が中東からスペインへ,12世紀ころには十字軍によってイタリアへも伝えられ,寺院装飾品や僧服の房飾などに用いられた。17世紀にはヨーロッパ各地へ広まり,クッション,テーブルクロス,カーテンなどの室内装飾品やショールスカーフなどの房飾に使われ,1843年,イタリア人がマクラメの技術の産業化に成功し,一般へも普及した。日本では江戸時代に上流階級の間で結び細工の袋物などが流行し,大正中期に一般へも普及した。身近な例では,縄のれんの上部の編地に,またビニルの紐や草を結んで遊ぶ子どもの遊びの中にも見られる。近年はインテリア手芸として壁掛けや間仕切りなどにも活用されている。この技法は,ひもをマクラメの台にピンで止めて,器具を使わずに指先で巻き結び,平結び,止め結びなどをする。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マクラメ」の意味・わかりやすい解説

マクラメ
macramé

何本かの細紐や糸などを手で結び,幾何学的な模様をつくる手芸の一種。アラビアに始り,15世紀以来おもにスペイン,イタリアでつくられた。細い糸による場合はレースとして衣服の装飾,ショールなどに,太い場合はテーブル掛けやカーテンなどの縁飾りとして用いられる。じょうぶな糸で,バッグ類にも応用される。日本でも古くから馬の鞍敷や縄のれんなどにその手法が用いられていた。

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百科事典マイペディア 「マクラメ」の意味・わかりやすい解説

マクラメ

レース編みの一種。マクラメ・レース,アラビアン・ノッテッド・ワークともいう。マクラメは装飾のふさや組紐(ひも)を意味するアラビア語ミクラマ,トルコ語のマクラマ(タオル)に由来する。用具はマクラメ用クッション,丈夫なピン,金属製のくしなどで,マクラメ・コード(撚りの強いレース糸)のほか最近はビニル紐も多く用いられる。

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