スカーフ(読み)すかーふ(その他表記)scarf

翻訳|scarf

デジタル大辞泉 「スカーフ」の意味・読み・例文・類語

スカーフ(scarf)

首に巻いたり、頭を覆ったりする、方形薄手の布。「絹のスカーフ
[類語]ネッカチーフ

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精選版 日本国語大辞典 「スカーフ」の意味・読み・例文・類語

スカーフ

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] scarf ) 防寒装飾などの目的で頭を包んだり首に巻いたりして身につける服飾品正方形または長方形などの薄地の毛、絹、化学繊維などの布を用いる。
    1. [初出の実例]「少し風があるのでスカーフを頬冠りにして居る女もある」(出典:旅日記から(1920‐21)〈寺田寅彦〉五)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「スカーフ」の意味・わかりやすい解説

スカーフ
すかーふ
scarf

首の回りや肩に掛けたり、頭にかぶったり、衣服に飾りとして用いたりする四角または長方形の布。寒い地方の防寒用として首から上部を覆ったり、巻き付けたりした布が原型と考えられる。1550年代から、絹を主にした長方形の布を、肩から斜めに掛けたり腰に巻いたりすることが、兵士などの間に流行し、17世紀後半にはクラバットcravate(現在のネクタイの原型と考えられる)へ変化していった。18世紀には僧侶(そうりょ)が、首に巻いて両端を前に垂らした形で用いた。現在は薄手の絹や毛、木綿合繊が多く、上質で色柄の美しいものが普及している。

[浦上信子]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スカーフ」の意味・わかりやすい解説

スカーフ
scarf

首に巻いたり,肩に掛けたり,頭をおおったりする,装飾と実用を兼ねた正方形,長方形,あるいは帯状の布,編み地の総称起源は北方民族が防寒用に使った布製の首巻といわれているが,年代は不明であり,時代とともに意味の範囲も徐々に変容している。 16世紀には,装飾と保温の目的で,首に巻いて肩に掛ける細長い布片を意味し,13世紀には騎士軍隊の肩帯,飾り帯,剣帯をさすようになった。 19世紀にはクラバットの一種として男子に広く愛用され,また 19世紀末には再び女性の服装の小物として登場し,現在にいたっている。

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百科事典マイペディア 「スカーフ」の意味・わかりやすい解説

スカーフ

主として女性用の衿巻の一種。防寒用として首に巻いたり頭をおおったりするほか,装飾用として,衿元からのぞかせたり,ベルトの代りに結んだりする。布地は毛,絹,化学繊維などで作られた薄地のものが用いられる。形は長方形や正方形で,プリント模様が多い。
→関連項目襟巻バンダナ

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事典 日本の大学ブランド商品 「スカーフ」の解説

スカーフ

[服装]
明治学院大学(東京都港区)の大学ブランド。
明治学院大学公認ボランティアファンド支援グッズのスカーフ。色は、ブラックとホワイトの2色。シルク100%の商品。価格は、ブラック3900円(税込)・ホワイト2500円(税込)。株式会社明治学院サービス取り扱い。
(注)記載内容は事典編集当時(2010年2月)のものです。内容・価格等はその後に変更になった場合もあります。

スカーフ

[服装]
慶應義塾大学(東京都港区)の大学ブランド。
慶應義塾公式グッズのスカーフ。色は、ネイビーとワインレッドの2色。ペンマークが模様として用いられている。価格は、各6000円(税込)。慶應義塾取り扱い。
(注)記載内容は事典編集当時(2010年2月)のものです。内容・価格等はその後に変更になった場合もあります。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の大学ブランド商品」事典 日本の大学ブランド商品について 情報

世界大百科事典(旧版)内のスカーフの言及

【襟巻】より

…以来肩掛けは明治中期から防寒具として流行し,ねずみ色,えび茶,肌色などのネル地で上半身をくるむほどの大きさであった。今日では防寒,装飾など用途によって,また,大きさ,形などからショール,ストール,マフラー,スカーフ,ネッカチーフ,ボアなどがある。ショールは和装用として使われるものをいい,長方形が多い。…

※「スカーフ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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