ローマ教皇(在位1503~13)。前名ジュリアーノ・デッラ・ロベーレGiuliano della Rovere。教皇シクストゥス4世の甥(おい)。元アビニョン大司教、フランス教皇特使、枢機卿(すうききょう)。ピウス3世の短い在位ののち、教皇位につく。おもな業績は、教皇の世俗権の回復と拡大であり、しばしば自ら軍を率いて戦場に立った。1504年、チェーザレ・ボルジャをイタリアから追い払った。09年にフランスとカンブレー同盟を結んでベネチアと戦い、ついでベネチアと神聖同盟を結んでフランスと敵対した。12年に第5回ラテラン公会議を招集し、ガリカニズムを退けた。ラファエッロ、ミケランジェロ、ブラマンテら芸術家たちの保護者であった。
[佐藤三夫]
出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報
…3世紀の神学者オリゲネスはクリスマスを定めることは異教的であると非難している。クリスマスが12月25日に固定され,本格的に祝われるようになるのは教皇ユリウス1世(在位337‐352)のときであり,同世紀末にはキリスト教国全体でこの日にクリスマスを祝うようになった。長い議論の末,クリスマスが12月25日に固定されたのは初期教会の教父たちの体験と英知とによるものであった。…
※「ユリウス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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