ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ロルフ」の意味・わかりやすい解説
ロルフ
Rolfe, John
[没]1622. バージニア
アメリカの開拓者。 1610年イギリスを離れて数ヵ月バミューダに滞在したのちバージニアに移住。 12年たばこ栽培をバージニアに紹介し,14年最初の積出しをした。同年アメリカインディアン,ポーハタンの族長の娘ポカホンタスと結婚,その後8年間ジェームズタウン周辺の先住民との平和維持に貢献。バージニアたばこ宣伝のためもあって,16年ポカホンタスを連れてイギリスに帰ったが,翌年彼女の死後バージニアに戻り,イギリス女性と再婚した。 22年白人の背信行為に端を発したインディアンの一斉蜂起の渦中,殺害されたといわれる。
ロルフ
Rolfe, Frederick William
[没]1913.10.25. ベネチア
イギリスの小説家。筆名 Baron Corvo。ローマでカトリック神学校に学び聖職を志したが果さず,教師など種々の職につき,放浪生活ののちベネチアで窮死。代表作は自伝的小説『ハドリアヌス7世』 Hadrian the Seventh (1904) 。ほかに歴史小説『ボルジア家年代記』 Chronicles of the House of Borgia (01) など。
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