不生不滅(読み)フショウフメツ

デジタル大辞泉 「不生不滅」の意味・読み・例文・類語

ふしょう‐ふめつ〔フシヤウ‐〕【不生不滅】

仏語。生じることも滅することもなく、常住不変であること。悟りの境界をいう。常住。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「不生不滅」の意味・読み・例文・類語

ふしょう‐ふめつフシャウ‥【不生不滅】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。生じも滅びもしない絶対常住の真如そのもののこと。また、その真如のあらわれとしての現実のすがたをもいう。→不生
    1. [初出の実例]「不生不滅の仏そら、猶愛別離苦、无去无来を離れ給はず」(出典:栄花物語(1028‐92頃)鶴の林)
    2. [その他の文献]〔大智度論‐七〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「不生不滅」の意味・わかりやすい解説

不生不滅
ふしょうふめつ

仏教用語。何ものも生ぜず,また滅びないということ。輪廻世界から解放された世界観に立つと,絶対的な実在はないということを表現するときに用いる言葉。空の観念を補足するものであり,涅槃のあり方を否定的に説明する語法

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android