俳優、映画監督。京都府生まれ。父は映画監督の伊丹万作。本名、池内岳彦。1954年(昭和29)松山南高校を卒業。俳優として大映に入社し、1960年『嫌い嫌い嫌い』の主役でデビュー、以後もっぱら脇役で活躍。1963年『北京(ペキン)の55日』、1965年『ロード・ジム』とアメリカ映画に出演し国際的に活動した。1984年監督としての初作品『お葬式』がヒット、同作品で芸術選奨新人賞を受賞した。以後、監督として『タンポポ』『マルサの女』など異色作を発表。1992年(平成4)自作『ミンボーの女』の封切直後に暴漢に襲われ重傷を負った。エッセイストとしても知られ、著書に『ヨーロッパ退屈日記』『女たちよ!』などがある。妻は女優の宮本信子(みやもとのぶこ)。1997年12月20日、自殺。
[編集部]
お葬式(1984)
タンポポ(1985)
マルサの女(1987)
マルサの女2(1988)
あげまん(1990)
ミンボーの女(1992)
大病人(1993)
静かな生活(1995)
スーパーの女(1996)
マルタイの女(1997)
『『ヨーロッパ退屈日記』『女たちよ!』(文春文庫)』
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
…エッセイスト,映画理論家としても知られ,その著作は《伊丹万作全集》全3巻に収められている。俳優の伊丹十三はその長男,作家の大江健三郎は女婿である。【宇田川 幸洋】【山田 宏一】。…
※「伊丹十三」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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