別宮貞雄（読み）べっくさだお

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別宮貞雄【べっくさだお】

作曲家。東京都出身。東京大学理学部物理学科卒業後，同大学文学部美学科に入学，1950年卒。パリ音楽院でミヨー，メシアンに師事したが，十二音音楽や無調といった二十世紀音楽には批判的で調性と旋律を重視した。交響曲，管弦楽曲，協奏曲など幅広いジャンルを手がけ，歌曲やオペラの作曲にもすぐれた作品を残した。1955年から桐朋学園大学で教える。桐朋学園大学教授，中央大学教授を歴任。

出典　株式会社平凡社

デジタル版 日本人名大辞典+Plus

別宮貞雄 べっく-さだお

1922－2012　昭和後期-平成時代の作曲家。
大正11年5月24日生まれ。電気工学者・別宮貞俊の長男,英文学者・別宮貞徳の兄。大学で物理学をまなびながら作曲を池内友次郎に師事。昭和21年「管弦楽のための二章」で毎日音楽コンクール2位入賞。26年パリ国立音楽院に留学,ミヨー,メシアンらにまなぶ。32年「管弦楽のための二つの祈り」,47年「ヴィオラ協奏曲」で尾高賞。交響曲やオペラ「葵の上」,歌曲「さくら横ちょう」,映画音楽など多彩な作品がある。36年桐朋学園大教授,48年中央大教授。平成24年1月12日死去。89歳。東京出身。東大物理学科卒。

出典　講談社