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メシアン Messiaen, Olivier -Eugène-Prosper-Charles

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

メシアン
Messiaen, Olivier -Eugène-Prosper-Charles

[生]1908.12.10. アビニョン
[没]1992.4.28. パリ
フランスの作曲家。グルノーブルとナントで音楽を学び,1919年にパリ音楽院に入学,M.デュプレ,M.エマニュエル,P.デュカースに師事した。 31年にパリの聖トリニテ教会のオルガン奏者となり,中世の音楽やギリシア,インド,パリ,極東,南米などの音楽を研究。 36年に A.ジョリベらとともに「若きフランス」を結成した。第2次世界大戦に従軍し,捕虜となり,41年にはゲルリッツ収容所で自作『世の終りのための四重奏曲』 (1940~41) の演奏会を開いた。 42年に復員し,パリ音楽院の和声法,作曲の教授に就任。カトリック教徒として神秘的な内容を求めた作品や,ガムラン音楽のリズム,小鳥の声,電子音などを利用した作品が多い。主作品はオルガン曲『キリストの降誕』 (36) ,『トゥランガリラ交響曲』 (48) ,『異国の鳥たち』 (56) など。主著『私の音楽語法』 Technique de mon langage musical (44) 。

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デジタル大辞泉の解説

メシアン(Olivier Messiaen)

[1908~1992]フランスの作曲家。独自の音組織、リズムの革新、セリー技法など新しい手法を探究。作品はカトリシズムに根源を置き、神秘的な様相をもつ。作品に「アーメンの幻影」「トゥランガリラ交響曲」など。

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百科事典マイペディアの解説

メシアン

フランスの作曲家,オルガン奏者。英文学者の父と詩人の母の間に生まれ,少年時代をグルノーブルで送る。早くから音楽と文学に関心を寄せ,10歳の折,ドビュッシーの《ペレアスとメリザンド》の楽譜に決定的な影響を受ける。
→関連項目アルベニス小澤征爾オルガンキリスト教音楽シュミットゼルキンフェラリプティ別宮貞雄

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ピティナ・ピアノ曲事典(作曲者)の解説

メシアン

20世紀の最も重要な作曲家の一人。メシアンの音楽語法は非常に独自性の強いものであったが、創作、演奏、教育という諸々の活動を通して、その音楽語法は20世紀の音楽の展開に大きな影響を及ぼした。
フランス、 ...続き

出典 (社)全日本ピアノ指導者協会ピティナ・ピアノ曲事典(作曲者)について 情報

世界大百科事典 第2版の解説

メシアン【Olivier Messiaen】

1908‐92
フランスの作曲家。英文学者を父に,詩人を母にしてアビニョンに生まれ,少年時代はアルプス地方のグルノーブルで過ごした。早くから音楽や文学に興味をもち,独学でピアノと作曲を学び,1919年パリ音楽院に入学し,M.デュプレにオルガンを,P.デュカースに作曲を師事して,本格的に音楽家としての道を歩き始めた。音楽院卒業の翌年(1931),パリのトリニテ教会のオルガニストに就任,以後オルガニストを務めながら作曲の筆をとった。

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大辞林 第三版の解説

メシアン【Olivier Messiaen】

1908~1992) フランスの作曲家。音楽における人間性と抒情性の回復を目指し、カトリック的なものに創作の根源を求める一方、独特の美学的立場から鳥の声の採譜に基づく作品を書いた。作品「トゥランガリラ交響曲」など。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

メシアン
めしあん
Olivier Messiaen
(1908―1992)

フランスの作曲家。アビニョン生まれ。1919年より11年間、パリ音楽院でガロンに和声を、コサードに対位法を、デュプレにオルガンを、デュカースに作曲を学ぶ。ドビュッシーに傾倒し、とくに初期の作品にその影響が強い。その後、「移調の限られた旋法」(略称M・T・L。十二半音音階と六全音音階を両極端とするさまざまな対称的旋法)、「付加リズム」、「逆行不可能なリズム」(前後に対称なリズム形)などの技法を創造し、さらにその延長で『音価と強度のモード』(1949)を作曲、セリー主義を確立する。これは、印象主義音楽と第二次世界大戦後のトータル・セリエリズムの音楽を結ぶ重要な掛け橋となる。戦前には、ジョリベ、ルジュール、ボードリエと「若きフランス」というグループを結成し、ベルリオーズを範とするロマン主義美学の復興を目ざしたこともあったが(1946~48年作曲の代表作『トゥランガリラ交響曲』などにはその傾向が顕著である)、彼にとってより重要だったのはカトリック神秘主義である。これは、管弦楽曲『キリストの昇天』(1932~33)、『天の都市の色彩』(1963)、ピアノ曲『アーメンの幻影』(1943)などに顕著に示されている。また、鳥の歌声を基にした数多くの作品も残され、この二つは長大なオペラ『アッシジの聖フランチェスコ』(1983)となって結実した。
 現代フランス音楽界の重鎮ともいうべき彼は、1971年のエラスムス賞をはじめ国際的にも数々の賞を受けており、67年にはロアイヤン音楽祭の一部としてメシアン・ピアノ・コンクールも設立されている。著作に『わが音楽語法』(1944)がある。私生活では、62年に彼のピアノ曲を生む原動力となったピアノ奏者イボンヌ・ロリオと結婚。85年に京都賞を受賞。[細川周平]
『平尾貴四男訳『わが音楽語法』(1954・音楽之友社) ▽P・マリ著、矢内原伊作・広田正敏訳『メシアン』(1973・音楽之友社)』

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世界大百科事典内のメシアンの言及

【トゥランガリラ交響曲】より

…20世紀フランスの作曲家O.メシアンの代表作の一つ。クーセビツキーと彼の財団の依頼によってボストン交響楽団のために作曲された。…

【フランス音楽】より

…シェーンベルクらの試みは,フェルーPierre Octave Ferroud(1900‐36)らの現代音楽発表のための国際的機関である室内楽協会〈トリトン〉が鋭意紹介に当たったが,大勢は占めなかった。 その間にみられた当時の音楽のある種の抽象性に抗議して,メシアン,ジョリベ,ダニエル・ルシュール,Y.ボードリエら4人がグループ〈ジュヌ・フランス〉を1936年に結成した。彼らは抒情性,人間的な感動,誠実さを音楽に取り戻そうと意図したのである。…

【ミュジック・セリエル】より

… 音高のセリー化はシェーンベルクの十二音音楽(1921)において行われたが,音価,音色,音強のセリー化は,それが独立した単位として認識されるまで持ち越された。音高以外の要素への関心は,ストラビンスキーの《春の祭典》(1913)におけるリズム(音価)の強調,シェーンベルクの《五つの管弦楽曲》(1909)における音色旋律などに早くからみられており,ウェーベルンの《管弦楽のための変奏曲》(1940)における音価のセリー的処理,メシアンの《アーメンの幻影》(1943)におけるリズム・カノンなどでしだいに明確化されてきた。しかし,それらの要素の決定的な意識化はメシアンのピアノ曲《リズムの四つのエチュード》の第2曲《音価と強度のモード》(1949)においてであった。…

※「メシアン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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