北畠政郷(読み)きたばたけ まささと

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「北畠政郷」の解説

北畠政郷 きたばたけ-まささと

1449-1508 室町-戦国時代の武将
宝徳元年生まれ。北畠教具(のりとも)の子。伊勢(いせ)国司文明3年北伊勢守護をかねる。応仁・文明の乱にあたり,文明4年西軍の大内氏を攻め,11年一色氏との対立から西軍の畠山義就(よしなり)に加勢するなど流動的に対応,出兵は最小限にとどめて領国の維持・強化をはかった。連歌をよくし,「北畠家連歌合(れんがあわせ)」に35句はいっている。永正(えいしょう)5年10月2日死去。60歳。初名は政具(まさとも)。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の北畠政郷の言及

【北畠氏】より

…鎌倉・室町時代の公家。三国司家の一つ。村上源氏。源通親の孫中院雅家が北畠氏を称し,その曾孫親房のとき,後醍醐天皇の信任をうけ,南朝の重鎮として活躍。さらにその三男顕能は1338年(延元3∥暦応1)閏7月初めて伊勢国司に就任し,以後戦国最末年に至るまでその拠城となった一志郡多気城に拠った。2代顕信は顕能の兄にあたる。彼は伊勢国司に関する基本文献,斎藤拙堂の《伊勢国司記略》には触れられていないが,残存史料から見てその在職は確実である。…

※「北畠政郷」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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