出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…形から妊婦がタコを食べると生まれた子がいぼができるとか,骨なしになるといって,妊婦の食物としては与えないようにすることも俗信として行われる。さらに子どもの夜泣きを止めるまじないとして薬師や地蔵に,タコの絵馬を奉納する例も各地に知られている。蛸壺【千葉 徳爾】 タコが自分の触腕を食べ,しかも食べた触手は再生するという俗信は,すでに大プリニウスの《博物誌》にも述べられている。…
…多くは精神異常をきたした者に滝の水にうたれて仏名を唱えさせる,といった冷却と精神統一を兼ねた方式をとり,または加持祈禱とともに陀羅尼助(だらにすけ)のような苦味のある薬をのませたり,巫女による暗示療法を施したりといった複合的治療がなされるのであって,多くの場合にはいわゆる心の病に応用されるのである。このほか小児の夜泣き,ひきつけに孫太郎虫(ヘビトンボの幼虫)やサンショウウオ,マムシなどの干したもの,アカガエルのあぶったものなどを食べさせるのは,動物タンパクのような栄養素の補給の意味があるらしい。 以上は積極的な病気になった場合の治療であるが,平常からの保健衛生手段として,さきにふれた病人に接触しないといった方法に類した次のような形式のあることに注意しておく。…
※「夜泣き」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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