(読み)ボウ

デジタル大辞泉 「妨」の意味・読み・例文・類語

ぼう【妨】[漢字項目]

常用漢字] [音]ボウバウ)(慣) [訓]さまたげる
じゃまをする。さまたげる。「妨害押妨

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「妨」の意味・読み・例文・類語

さまた・げる【妨】

〘他ガ下一〙 さまた・ぐ 〘他ガ下二〙 他に支障が起こるようにする。邪魔する。妨害する。
書紀(720)仁徳一六年七月(前田本訓)「皇后の妬(ねた)みますに苦(よ)りて、合(め)すこと能はずして、多年経(ひ)ぬ。何そ徒に其の盛なる年を妨(サマタケ)むや」
[補注]「続日本紀‐天平宝字八年一〇月一四日・宣命」には「かくかくにと念ひ佐末多久事なくして教へ賜へのまにまに侍へ奉れ」という四段活用と思われる例もみられる。

さまたげ【妨】

〘名〙 (動詞「さまたげる(妨)」の連用形名詞化) 支障が起こるようにすること。また、その支障。邪魔。障(さわ)り。妨害。
※宇津保(970‐999頃)国譲下「この女の子どもは、いかなるつびか付きたらむ。〈略〉大いなる事のさまたげもしをり」
※天草版金句集(1593)「ネモノガタリワ ヒトノ samatagueni(サマタゲニ) ナッテ ワルイ モノゾ」

さまた・ぐ【妨】

〘他ガ下二〙 ⇒さまたげる(妨)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android