デジタル大辞泉
「岡田謙三」の意味・読み・例文・類語
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岡田 謙三
オカダ ケンゾウ
昭和期の洋画家
- 生年
- 明治35(1902)年9月28日
- 没年
- 昭和57(1982)年7月25日
- 出生地
- 神奈川県横浜市
- 学歴〔年〕
- 東京美術学校西洋画科〔大正13年〕中退
- 主な受賞名〔年〕
- ヤンガー・アメリカ展受賞〔昭和28年〕,カーネギー国際美術展一等賞〔昭和30年〕,ベネチア・ビエンナーレ展受賞〔昭和33年〕,現代日本美術展・国立近代美術館賞〔昭和33年〕「元禄」,毎日芸術賞(第8回)〔昭和42年〕
- 経歴
- 美校では猪熊弦一郎、荻須高徳らと同期。大正13年〜昭和2年パリ留学。13〜22年二科会に所属。戦後25年に渡米したが、ちょうど抽象表現派の最盛期で、独特のユーゲニズム(幽玄主義)の画風によりニューヨークを舞台に活躍し“世界のオカダ”と評価された。32年アメリカ芸術アカデミーから全米優秀作家8人に選ばれる。35年米国市民権を獲得し、その後はニューヨークと東京を往復して制作。41年日本で個展。カーネギー一等賞など多くの国際賞を受賞した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報
岡田謙三
おかだけんぞう
[生]1902.9.28. 横浜
[没]1982.7.25. 東京
洋画家。 1922年東京美術学校入学,24年中退し,渡仏。藤田嗣治と交友。 27年帰国,29年から二科展に出品し,37年二科会会員。 50年渡米して数回個展を開き,抽象的な表現のなかに日本的感性をたたえた優雅な色感がアメリカで高く評価された。以後ベネチア・ビエンナーレ (1958) ,ダン国際展 (63) などで受賞を続け,国際的な評価を得た。 67年毎日芸術賞を受賞。 60年アメリカ合衆国の市民権を得てニューヨークに在住。自由な色面構成による作品を制作し,ユーゲニズム (幽玄主義) を提唱した。主要作品『元禄』 (57,東京国立近代美術館) ,『とぶ』 (58) 。
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岡田謙三
おかだけんぞう
(1902―1982)
洋画家。横浜市に生まれる。東京美術学校西洋画科を中退して、1924~27年(大正13~昭和2)フランスに留学する。38年二科会員。50年(昭和25)からニューヨークに住み、ピッツバーグのカーネギー国際美術展やベネチア・ビエンナーレ展で受賞。第3回現代日本美術展で国立近代美術館賞を受けた『元禄(げんろく)』(1957)ほか、日本的な装飾性と叙情性を生かした抽象作風により、ユーゲニズム(幽玄主義)と称せられた。60年フォード財団美術賞を受け、合衆国市民権を得た。67年第8回毎日芸術賞受賞、東京で没した。
[小倉忠夫]
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岡田謙三【おかだけんぞう】
画家。横浜市生れ。1924年東京美術学校を中退し渡仏。1927年帰国し,1929年二科展入選。1937年二科会会員(1958年退会)。1950年渡米。1953年ニューヨークで初個展を開く。1960年にアメリカ市民権を取得。日本の幽玄的な装飾空間を画面に取り入れた,独自の抽象絵画を展開して評価された。1989年富山県立近代美術館で回顧展。
→関連項目ベネチア・ビエンナーレ
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岡田謙三 おかだ-けんぞう
1902-1982 昭和時代の洋画家。
明治35年9月28日生まれ。大正13年フランスに留学。昭和2年帰国,のち二科会会員となる。25年からニューヨークにすみ,抽象絵画に転じる。カーネギー国際美術展,ベネチア-ビエンナーレなどおおくの国際展で受賞。昭和57年7月25日死去。79歳。神奈川県出身。東京美術学校(現東京芸大)中退。作品に「TIME」「元禄」「入江」など。
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岡田 謙三 (おかだ けんぞう)
生年月日:1902年9月28日
昭和時代の洋画家
1982年没
出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報
世界大百科事典(旧版)内の岡田謙三の言及
【アメリカ美術】より
…一部のヨーロッパ系美術の影響を除けば,日本の戦後美術はアメリカの同時代美術の文脈をたどって形成されたもので,その傾向は今も続いている。戦後アメリカで活動した画家には岡田謙三(1902‐82),猪熊弦一郎(1902‐93),川端実(1911‐ ),新妻実(1930‐ ),篠原有司男(うしお)(1932‐ ),河原温(かわらおん)(1933‐ ),荒川修作(1936‐ )らがいる。【桑原 住雄】。…
※「岡田謙三」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」