growth line ,incremental line
付加成長する生物の組織,特に骨格・歯・貝殻・耳石・鱗などの硬組織は,形成に関与する細胞や組織の生理状態の変化によって,周期的または非周期的な層状構造を形成することが多く,その断面や表面では線状に観察されることから,成長線と呼ばれる。成長線には,出生時や病気のときに形成される非周期的なもの,潮汐周期・1日周期・1週間周期・1年周期などのさまざまな周期のものがある。これらは,日中と夜間,夏と冬などで,組織の形成速度が異なることによって生じる。一般に,温度の高い場合は形成速度が早く,温度の低い場合は遅くなったり止まったりする。現生生物では,酢酸鉛やテトラサイクリンなどのマーカーを使った実験により,成長線の形成周期やその原因を調べることができ,その結果を化石の硬組織に応用して,過去の地質時代の1年当りの日数などを推定したり,その生物の成長過程を推測することができる。
執筆者:後藤 仁敏
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
梅雨の季節に入ること。つゆ入り。毎年6月中旬~7月中旬の約1ヵ月間,九州から東北地方は梅雨の季節に入る。これは,北方のオホーツク海高気圧と南方の小笠原高気圧とに挟まれて,揚子江流域から九州,四国,本州...