洞窟学(読み)どうくつがく(その他表記)speleology

最新 地学事典 「洞窟学」の解説

どうくつがく
洞窟学

speleology

洞窟に関する科学的研究を目的とする学問総称。洞窟形態学(形態・成因・発達史など)・洞窟陸水学・洞窟生物学・洞窟堆積学・洞窟考古学などの分野を含む。主として石灰岩洞窟(鍾乳洞)が対象となるが,ほかに海食洞・溶岩トンネルなどもある。洞窟探検のようなスポーツ,洞窟堆積物中の脊椎動物化石の研究,洞窟考古学の研究などから発展してきた。国際的にはヨーロッパ北米が盛ん。日本でも1950年ころから研究者が増え,学会も結成されている。

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関連語 鎮西

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「洞窟学」の意味・わかりやすい解説

洞窟学
どうくつがく
speleology

洞窟に関する科学。洞窟の形態,成因,発達史などを研究する洞窟形態学,洞窟内の堆積物を研究する洞窟堆積学,洞窟内の陸水を研究する洞窟陸水学,生物を研究する洞窟生物学,洞窟内で発見される遺跡を研究する洞窟考古学などがある。石灰洞 (鍾乳洞) を研究対象としたものが多い。ヨーロッパや北アメリカでは古くから盛んであるが,日本でも近年盛んになってきた。

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百科事典マイペディア 「洞窟学」の意味・わかりやすい解説

洞窟学【どうくつがく】

洞穴学とも。洞穴の生物,気象物理化学,形成史などを総合的に研究する科学。歴史科学性格が強く,洞窟生物でみると,進化退化,生物地理などが重要な問題。欧米では20世紀初頭にほぼ学問として明確な形をとっていたが,日本では1950年ころから研究者が増し,最近では盛んになっている。スポーツとしての洞窟探検をケービングという。

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世界大百科事典(旧版)内の洞窟学の言及

【ケービング】より

…同義語としてspelunkingやpotholingもまれに使われている。最近,ケービングは探検の比重が増してスポーツ化し,学術調査は〈洞窟学speleology〉にゆだねられている。なお,ケービングする人をケーバーと呼んでいる。…

【洞窟】より

…これに対して一次洞窟とは,母岩と洞窟との年齢が等しく,誕生したのちに洞窟が二次的な成長をしないものをいい,火山の作用でつくられる溶岩洞(溶岩流が冷却するとき,中央部に空洞が生じることによってできるもので,溶岩トンネルとも呼ばれる)のみがこれに該当する。なお,洞窟の成因,構造,そこにすむ生物や遺跡などを含めて,洞窟にかかわるさまざまな事象について科学的研究を目ざす学問は洞窟学speleologyと総称される。ケービング
[洞窟生物cavernicole]
 洞窟の中に生息する生物。…

※「洞窟学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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