デジタル大辞泉
「磁性流体」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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磁性流体
じせいりゅうたい
magnetic fluid
通常の磁石はすべて固体である。それに対し液体自身が強磁性体であるかのように見えるものをいう。代表的なのは,マグネタイト ( Fe3O4 ) の微粒子 (直径 100万分の 4cm) をオレイン酸などの界面活性剤を用いて安定に分散させ,水やトルエンなどの流体溶媒中に高密度で濁らせたものである。 1965年,アメリカのアポロ計画の一環として開発され,宇宙船内外を通るシール材として注目された。真空部回転シール (宇宙服の首など動く部分をぴったり密封するシール材) ,比重選別,スイッチ,液体ダンパなどに利用され,また,動脈瘤 (りゅう) 部での血液遮断などとしての応用研究が行なわれている。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の磁性流体の言及
【磁性材料】より
…材料としてはニッケルを含む合金またはフェライトなどが用いられる。
[その他の磁性材料]
磁性材料は大部分固体であるが,磁性流体と呼ばれる流体がある。これは流体のなかに100Å程度のきわめて細かいマグネタイトの微粒子を分散させたもので,粒子をこのように細かくするとコロイド状態になり,液体と粒子がほとんど分離せず,粒子は浮遊しつづけるようになる。…
※「磁性流体」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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