蓮肉(読み)れんにく

精選版 日本国語大辞典 「蓮肉」の意味・読み・例文・類語

れん‐にく【蓮肉】

〘名〙 蓮(はす)の実の白い胚乳の部分
言継卿記‐天文一三年(1544)七月四日「人参、丁香散ひき事出来之間、薄所へ遣之、半さいは加木香、新内侍用、云々、半さい薄用加蓮肉二分宛了」 〔本草綱目‐果部・蓮藕・集解〕

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漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典 「蓮肉」の解説

れんにく【蓮肉】

漢方薬に用いる生薬(しょうやく)の一つ。スイレン科ハスの成熟果実を乾燥させ殻を除いたもの。止瀉(ししゃ)鎮静滋養などの作用がある。胃腸虚弱消化不良下痢に効く啓脾湯(けいひとう)食欲不振、慢性下痢病後の体力回復に効く参苓白朮散(じんりょうびゃくじゅつさん)頻尿(ひんにょう)残尿感に効く清心蓮子飲(せいしんれんしいん)などに含まれる。

出典 講談社漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典について 情報

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