食い初め(読み)くいぞめ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「食い初め」の意味・わかりやすい解説

食い初め
くいぞめ

生後100日目に、生児に食物を食べさせる儀礼。早くは七夜に行う地方もあるが、百日(ももか)の祝いともいわれるように100日前後が多い。このころは、生児の成長過程からも、歯が生え始め、離乳食にとりかかる時期になっている。母乳を離れ、自らの力で食物をとる、自立を意味する儀礼である。この祝い膳(ぜん)に小石をのせる習俗がある。石のように固いものでも噛(か)むことのできるじょうぶな歯が生えるようにという呪(まじな)いというが、本来は、生児の霊魂が、石を媒介として生児の身体に付与されることを願ったものである。ひとりで食物を摂取できるということは、生きてゆく力をもつことを表すもので、親離れの第一歩といえよう。

[鎌田久子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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