龕 がん
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 仏像を納めるため,岩壁を掘りくぼめた場所。古くインド,中国にその例がみられる。のち扉つきの厨子に仏像を安置したものを仏龕という。
がん【龕】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 仏像を納める厨子(ずし)。仏壇。[初出の実例]「金銅鋳像一龕〈略〉漂二着海浜一」(出典:続日本紀‐宝亀一一年(780)三月戊辰)[その他の…
がん【×龕】
- デジタル大辞泉
- 1 石窟や家屋の壁面に、仏像・仏具を納めるために設けたくぼみ。また、仏壇・厨子ずしにもいう。仏龕ぶつがん。2 遺体を納める棺かんや輿こし。ひ…
龕 がん
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- インドのアジャンタやエローラ、中国の雲崗(うんこう)や竜門の石窟(せっくつ)にみられるような、岩壁に仏像を安置するくぼんだ場所をいい、転じて厨…
ぶつ‐がん【仏×龕】
- デジタル大辞泉
- 仏像・位牌いはいなどを安置しておく厨子ずし。
い‐がん【移龕】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「龕」は棺、柩の意 ) 禅家で、尊師の遺骸を入れた棺を法堂に移すこと。〔勅修百丈清規‐尊宿移龕〕
せき‐がん【石×龕】
- デジタル大辞泉
- 石の塔。五輪塔・多宝塔の類。
がん‐ぞう(‥ザウ)【龕像】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 小さな厨子の中の龕(壁面のくぼみ)に安置される仏像。インドや中国の石窟寺を模したもの。
壁龕 へきがん
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
へき‐がん【壁龕】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 西洋建築で、彫像などを置くため壁面に設けられたくぼみ。ニッチ。
へきがん【壁龕】
- 改訂新版 世界大百科事典
き‐がん【起龕】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「龕」は棺の意 ) 仏語。荼毘(だび)に付すために棺を送り出すこと。禅宗で用いる。[初出の実例]「起龕蘭州」(出典:空華日用工夫略集‐…
さ‐がん【鎖龕】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 仏語。① ( 「龕」は棺のこと ) 遺骸を納めて、棺の蓋を閉じること。そがん。[初出の実例]「於二正覚寺一而荼毘矣〈略〉鎖龕清渓、起龕蘭…
せき‐がん【石龕】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 石の塔。五輪塔・多宝塔の類。また、岩の崖などを掘って造った岩室。[初出の実例]「然るに、石龕の内に籠て行ふ間に、忽(たちまち)に金の…
がん‐きゅう(‥キウ)【龕柩】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「龕」は寺塔、棺の意 ) 死者の遺体を入れる棺。ひつぎ。
りゅう‐がん【龍龕】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 仏像を納めておく入れもの。ずし。また、聖賢の遺体を入れる棺。その威徳を龍にたとえて敬っていう語。〔李嶠‐宣州大雲寺碑〕
へき‐がん【壁×龕】
- デジタル大辞泉
- ⇒ニッチ1
けい‐がん【啓龕】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 厨子を開いて、中の仏像を拝ませること。開帳。開龕。[初出の実例]「暮春天気、風日和煦。加以二西山吉峰大士像啓龕一」(出典:栗山文集…
かい‐がん【開龕】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「龕」は神仏像を安置する小さい箱、厨子(ずし)のこと ) 厨子を開いて中の仏像を拝ませること。開帳。
龕像 がんぞう
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- →龕
仏龕 ぶつがん
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 仏像,名号,位牌など,仏教における尊崇対象を安置するための厨子,壁の凹所 (ニッチ) または小室。壁面に設ける場合は,一般に前面が開放されてい…
さ‐がん【鎖×龕】
- デジタル大辞泉
- 1 葬式の際、遺体を納めた棺のふたをすること。2 厨子ずしの戸を閉めること。
かい‐がん【開×龕】
- デジタル大辞泉
- 《「龕」は厨子ずしのこと》厨子を開いて中の仏像を拝ませること。開帳。
しん‐がん【神龕】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「龕」は神仏を安置するものの意 ) ほこら。神殿。
龕像 がんぞう
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 壁面などを彫りくぼめた龕の中に彫り込んだ像。小型の厨子内に安置された仏像なども龕像という。元来はインドや中国の石窟寺院などに彫り込まれた龕…
けい‐がん【啓×龕】
- デジタル大辞泉
- 厨子ずしを開いて中の仏像を拝ませること。開帳。《季 春》
がん‐し【龕師】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 遺体を運ぶ輿(こし)を作る人。棺桶屋。龕師〈人倫訓蒙図彙〉[初出の実例]「龕師(ガンし) 死人の死骸をいるる器物也。誓願寺通富小路西へ…
にゅう‐がん(ニフ‥)【入龕】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 仏語。遺体を棺におさめること。入棺。〔尺素往来(1439‐64)〕
そ‐がん【鎖龕】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 仏語。遺骸を納めて棺の蓋を閉じること。さがん。[初出の実例]「等持院に葬し奉る。鎖龕(ソガン)は天龍寺の龍山和尚、起龕(きがん)は南禅…
き‐がん【起×龕】
- デジタル大辞泉
- 禅宗で、葬儀のとき、棺を墓所へ送り出すこと。
がん‐ぞう〔‐ザウ〕【×龕像】
- デジタル大辞泉
- 石窟などの壁面に、龕とともに彫り出された仏像。また、それに似せて小さな厨子ずしに納まるように造られた仏像。
ぶつ‐がん【仏龕】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 仏像・経巻などを納置する厨子(ずし)。〔和漢三才図会(1712)〕
龕像【がんぞう】
- 百科事典マイペディア
- 檀像(だんぞう)の一種。檀龕とも。檀木で仏像を小龕形(龕は壁面の凹所。インドや中国の石窟寺院では壁面を掘ってそこに仏像を刻み出した例が多い)…
龍龕手鑑 りゅうがんしゅかん Long-kan shou-jian
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 中国,遼代に作られた字書。4巻。僧行均の撰。統和 15 (997) 年完成。仏典に出てくる漢字を正しく読むために音韻,字義を研究し,約2万 6430字を収録…
竜龕手鑑 (りゅうがんしゅかん) Lóng kān shǒu jiàn
- 改訂新版 世界大百科事典
- 中国,遼代の僧行均が撰した字書。4巻。総字数2万6430字を収める。偏旁により242の部首に分け,部首および各部中の文字は平上去入の四声順に配列し,…
りゅうがんしゅかん【龍龕手鑑】
- 精選版 日本国語大辞典
- 中国の字書。四巻。遼(契丹)の行均編。九九七年成立。仏典を中心に、「説文解字」「玉篇」などからも収集した漢字を部首によって分類し、部首の字…
りゅうがんしゅかん【竜龕手鑑】
- デジタル大辞泉
- 中国の字書。4巻。遼(契丹)の行均編。997年成立。仏典を中心に、「説文解字」「玉篇」などからも収集した漢字を部首によって分類し、部首の字を平…
石龕寺せきがんじ
- 日本歴史地名大系
- 兵庫県:氷上郡山南町岩屋村石龕寺[現]山南町岩屋岩屋(いわや)山中を流れる岩屋川の谷奥に位置し、三方を急峻な断崖に囲まれた要害の地にある。…
円龕昭覚 (えんがん-しょうがく)
- デジタル版 日本人名大辞典+Plus
- ?-1384 南北朝時代の僧。臨済(りんざい)宗。鎌倉寿福寺の寂庵上昭の法をつぐ。暦応(りゃくおう)のころ,豊前耶馬渓(やばけい)(大分県)の石窟に十六…
龕前堂廃寺がんぜんどうはいじ
- 日本歴史地名大系
- 京都市:伏見区深草村龕前堂廃寺[現]伏見区深草谷口町標高七五メートルの丘陵龕前堂ヶ原にある平安時代前期に属するとされる寺院推定跡。現在は破…
も‐こし【喪輿・龕】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 塔などの最下層の棺を入れる室。龕(がん)。〔平他字類抄(1299頃)〕
じゅうりんせきぶつがん【十輪院石仏龕】
- 改訂新版 世界大百科事典
檀像【だんぞう】
- 百科事典マイペディア
- 香木で木目の細かいビャクダン(白檀)などの檀木を素材とする仏像彫刻。材の木地と香を尊重して,眼,唇(くちびる)以外はあまり彩色せず,また巨材…
念持仏【ねんじぶつ】
- 百科事典マイペディア
- 持仏,内仏とも。毎日,個人が礼拝のために身近に安置した仏像。枕(まくら)本尊や今日の仏壇に安置された像もこの一種。龕(がん)や厨子(ずし)に納め…
がん‐どう【×龕灯】
- デジタル大辞泉
- 《「がんとう」とも》1 仏壇のともし火。灯明とうみょう。2 「強盗提灯がんどうぢょうちん」に同じ。
炳霊寺石窟 へいれいじせっくつ
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 中国、甘粛(かんしゅく)省永靖(えいせい)県の南西約40キロメートルの小積石山中にある石窟寺。炳霊の名はチベット語の「十万仏」に由来する。1952年…
響堂山石窟 (きょうどうざんせっくつ) Xiǎng táng shān shí kū
- 改訂新版 世界大百科事典
- 中国の河北省南部,磁県西方約30kmにある北斉時代の仏教石窟。太行山脈東縁の一山塊である鼓山の南端と北西との石灰岩山腹に開かれ,前者を南響堂山…
tabernàcolo
- 伊和中辞典 2版
- [名](男) 1 (聖像を安置するための, 教会内部の小礼拝壇や, 街角の壁の凹みに設けられた)壁龕(へきがん), (小さな)壁祭壇. 2 祭壇に設けられた聖…
enfeu
- ポケットプログレッシブ仏和・和仏辞典 第3版(仏和の部)
- ((複))x [男](教会堂の)壁龕(へきがん)墓.
ホキ石仏ほきせきぶつ
- 日本歴史地名大系
- 大分県:臼杵市深田村臼杵磨崖仏ホキ石仏参道入口のすぐ右手の岩壁に刻まれ、二龕からなる。第一龕は九品の阿弥陀如来群で一三体ある。各尊とも第二…