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響堂山石窟 きょうどうざんせっくつXiang-tang-shan shi-ku

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

響堂山石窟
きょうどうざんせっくつ
Xiang-tang-shan shi-ku

中国の北斉から隋・唐代まで続いた石窟寺院南北2群の石窟に分れ,南響堂山は河北省磁県,北響堂山は同省武安県にある。北斉時代の仏像群がすぐれ,全体に丸みのある曲線で表現されている。しかし仏像様式は,同じ天竜山石窟に比べると角が残り固い感じがする。南北の石窟の間にもわずかながら差があり,南響堂山は北響堂山に比べて円満温厚な彫法,簡素な着衣が特色。建築における華麗な装飾意匠も特徴の一つ。

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デジタル大辞泉の解説

きょうどうさん‐せっくつ〔キヤウダウサンセキクツ〕【響堂山石窟】

中国河北省邯鄲(かんたん)市西方、鼓山にある仏教石窟寺院の遺跡。北斉(ほくせい)時代につくられたもので、南北2か所あり、南響堂山に7窟、北響堂山に3窟ある。

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百科事典マイペディアの解説

響堂山石窟【きょうどうざんせっくつ】

鼓山石窟とも。中国,北斉(ほくせい)時代(550年―577年)につくられた仏教の石窟寺院。河北(かほく)省磁(じ)県側に7窟からなる南響堂山石窟,武安(ぶあん)県側により大規模な3窟からなる北響堂山石窟がある。

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世界大百科事典 第2版の解説

きょうどうざんせっくつ【響堂山石窟 Xiǎng táng shān shí kū】

中国の河北省南部,磁県西方約30kmにある北斉時代の仏教石窟。太行山脈東縁の一山塊である鼓山の南端と北西との石灰岩山腹に開かれ,前者を南響堂山,後者を北響堂山とよぶ。南響堂山は上下2層に分かれ,ともに南西に面し下層に2窟,上層に5窟が並列している。下層2窟は中央に方柱をおく方形窟で,1辺約6.3m,高さ4.7m。方柱正面や側面に龕(がん)があって仏像を彫り出し,窟周壁にも仏龕や経典を刻む。上層はみな広いテラスに向かって開く方形窟で,方柱窟はないが,南東端の窟は前後2室から成る。

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大辞林 第三版の解説

きょうどうさんせっくつ【響堂山石窟】

中国、北斉ほくせい時代の仏教石窟。河北省南端、鼓山の山腹に南北二か所ある。南響堂山に七窟、北響堂山に三窟がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

響堂山石窟
きょうどうさんせっくつ

中国、河北(かほく/ホーペイ)省邯鄲(かんたん/ハンタン)市の西にある鼓山に営まれた北斉(ほくせい)代(550~577)の石窟(せっくつ)寺院で、南、北両響堂山がある。北響堂山石窟は武安県義井里、鼓山の西面にあり、山の中腹に3窟が並んでいる。北洞は規模最大で、巨大な方柱の3面に三尊仏を刻み、周壁を飾る塔形装飾もみごとである。中洞は外壁の列柱に特徴があり、寺の内陣形式を採用、中央に五尊像を置く大龕(だいがん)をつくりだしている。響堂山の彫像は北魏(ほくぎ)の竜門様式が隋(ずい)・唐様式の仏像へと移る、ちょうど中間の様式を示している。南洞は仏龕窟。門口の華麗な忍冬(にんどう)文様の装飾が注目されるが、洞外の唐(とうゆう)刻経記は有名である。山麓(さんろく)の常楽寺址(し)には八角九層の大(だいせんとう)が残っている。南響堂山石窟は磁県彭城鎮(ほうじょうちん)にあり、伽藍(がらん)の向かって右手にある岩山に石窟7所がつくられている。上下2段になっており、下層の2窟はともに方柱窟、第1洞には『華厳(けごん)経』や『般若(はんにゃ)経』を刻んでいる。上層の5窟はテラスを前にして並んでおり、第5、第6、第7洞の彫刻にはみるべきものがある。南響堂山石窟は、時代がやや遅れるが、保存状態も悪く、規模も小さく、北響堂山の彫刻、装飾と比べてやや見劣りがする。[吉村 怜]

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