デジタル大辞泉
「わい」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
わ‐い
〘終助〙 (終助詞「わ」「い」の重なってできたもの)
文末にあって詠嘆をこめた確認を表わす。「わ」よりもやや強い。
※波形本狂言・
萩大名(室町末‐近世初)「夫ならば得行まいわい」
※
旧主人(1902)〈
島崎藤村〉三「暖い方へ参りますでござりますわい」
[
補注](1)近世に多く用いられ、
現代語では年齢の高い男性にほぼ限られる。
(2)活用語を受けることが多いが、「伎・
百夜小町‐一」の「大ぼやどもが埒の明かぬ事はい」のように
体言を受けることもある。これは終助詞「わ」には見られない。
わい
※
石川五右衛門の生立(1920)〈
上司小剣〉一六「俺
(ワイ)を叱るお布令と源右衛門さんを叱るお布令と同じことではキッシリ行くものか」
※
同志の人々(1923)〈
山本有三〉一「わいはばかだな。国へ帰れると思っているのか」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報