クリストファー ドイル(読み)杜 可風(英語表記)Christopher Doyle

現代外国人名録2016 「クリストファー ドイル」の解説

クリストファー ドイル
杜 可風
Christopher Doyle

職業・肩書
映画撮影監督,写真家

生年月日
1952年5月2日

出生地
オーストラリア・シドニー

学歴
メリーランド大学,香港中文大学

受賞
アジア太平洋映画祭撮影賞〔1983年〕「海辺の一日」,香港電影金像奨撮影賞〔1986年〕「ソウル」,アジア太平洋映画祭撮影賞〔1990年〕「欲望の翼」,香港電影金像奨撮影賞(第10回・15回,1990年度・1994年度・1995年度)「欲望の翼」「楽園の瑕」「天使の涙」,ベネチア国際映画祭撮影賞(第51回)〔1994年〕「楽園の瑕」,金馬奨撮影賞(第37回,2000年度)「花様年華」,カンヌ国際映画祭高等技術院賞(第53回)〔2000年〕「花様年華」

経歴
18歳で船乗りになったのを手始めに、タイでエセ中国治療医、イスラエルキブツではカウボーイなどさまざまな経験をする。また米国で中国美術史を学び、1976年より杜可風の名で、台湾で舞台の演出やコマーシャルドキュメンタリーなどの撮影の仕事を開始。’82年から映画撮影を始め、’83年「海辺の一日」(エドワード・ヤン監督)でアジア太平洋映画祭撮影賞を受賞。以来、台湾、香港、中国などを股にかけて大監督のもとで活躍し、光の効果を生かしたカメラワークで数々の賞を受賞。主な撮影作品にパトリック・タム監督「風にバラは散った」(’88年)、ウォン・カーウァイ監督「欲望の翼」(’90年)、「楽園の瑕」(’94年)、「天使の涙」(’95年)、「ブエノスアイレス」(’97年)、「花様年華」(2000年)、ジャン・ラム監督「天空小説」(1995年)、チェン・カイコー監督「花の影」(’96年)、ガス・バン・サント監督「サイコ」(’98年)、チャン・イーモウ監督「HERO」(2002年)、「2046」(2004年)、「レディ・イン・ザ・ウォーター」(2006年)、「パラノイドパーク」(2007年)、「海洋天堂」(2010年)、清水崇監督「ラビット・ホラー3D」(2011年)、いまおかしんじ監督「UNDERWATER LOVE―おんなの河童―」(2011年)など。1999年には浅野忠信主演の映画「孔雀」で初の監督を務める。また台北版「ELLE」の契約フォトグラファーのほか、中文版「ヴォーグ」のフォト・ディレクターも務めるなど、アジアのファッション写真のリーダー的存在として日本の雑誌にもたびたび登場。’96年ロッテルダム国際映画祭では個展が開催された。写真集に「バックリット・バイ・ザ・ムーン―クリストファー・ドイル写真集」(’96年)がある。’99年8月来日。

出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報

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