バローダ(読み)ばろーだ(英語表記)Baroda

デジタル大辞泉 「バローダ」の意味・読み・例文・類語

バローダ(Baroda)

バドーダラー

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「バローダ」の意味・わかりやすい解説

バローダ
ばろーだ
Baroda

インド西部、グジャラート州東部の都市。バドーダラーVadodaraともいう。人口130万6035(2001)。アーメダバードの南東105キロメートルに位置する。デリー、アーメダバード、ムンバイボンベイ)などインド西部の主要都市と鉄道、道路で結ばれ、工業、商業ともに活発である。肥沃(ひよく)なレグール土のワタ栽培地域を背景に古くから綿織物工業が盛ん。また陶器、ガラス、金属、機械などの工業に加えて、最近石油化学工業が導入された。町の歴史は古く、すでに9世紀にその存在が確認されるが、現在の町の大部分はマラータ出身のガーイクワール王朝、とくに20世紀初めごろのサヤジ・ラオ3世の時代に建設されたものといわれる。1949年に創立されたバローダ大学は9学部をもつ総合大学で、この時代の文化を受け継ぎ、そのうちのいくつかの分野ではインドでも指導的な立場にある。

[中山晴美]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バローダ」の意味・わかりやすい解説

バローダ
Baroda

別称バドダーラ Vadodara。インド西部,グジャラート州東部の都市。バローダ県の行政庁所在地。アーメダバード南東約 95km,カンベイ湾東岸の海岸平野に位置。 10世紀にラージプートの一藩王国の首都となり,13世紀からはデリー・サルタナット,ムガル帝国の支配を受けたが,1734年にマラータ同盟の有力者ガーイクワール侯の本拠地となり,1947年までガーイクワール藩王国の首都であった。綿花,米,雑穀の栽培地帯にある商業中心地で,それらの集散綿織物毛織物の製造が盛ん。そのほか化学,機械,薬品などの工業がある。公園の多い静かな町で,バローダ大学,東洋研究所などの文化施設,ラクシミビラス宮殿などの史跡がある。人口 102万 1084 (1991) 。

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「バローダ」の解説

バローダ
Baroda

インド西部,グジャラート州の都市。現在の公式名称は現地語名ヴァドーダラー(Vadodara)。18世紀にマラーター勢力の一つ,ガーイクワード家の支配下で栄えた。19世紀初めにイギリスの軍事保護下に入り,以降はバローダ藩王国の首都として,行政・教育活動の中心地となった。

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百科事典マイペディア 「バローダ」の意味・わかりやすい解説

バローダ

バドーダラー

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世界大百科事典(旧版)内のバローダの言及

【バドーダラー】より

…インド西部,グジャラート州南東のキャンベイ湾奥部の古都。英語名バローダBaroda。人口103万1000(1991)。…

※「バローダ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」