メルロポンティ

デジタル大辞泉 「メルロポンティ」の意味・読み・例文・類語

メルロ‐ポンティ(Maurice Merleau-Ponty)

[1908~1961]フランス哲学者。後期フッサール現象学に強い影響を受け、人間的主体としての身体をありのままに記述する独自の現象学を展開した。著「行動構造」「知覚の現象学」「シーニュ」など。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「メルロポンティ」の意味・読み・例文・類語

メルロ‐ポンティ

(Maurice Merleau-Ponty モーリス━) フランスの哲学者。サルトルとともに雑誌「現代」を創刊し、実存主義の展開にもかかわったが、のちに袂別して独自の現象学的哲学を切り開いた。特に、フッサールの後期思想の影響を強く受け、ゲシュタルト心理学を批判しつつ、身体性や知覚経験など、人間存在の両義性を記述して、超越論的観念論としての現象学を方向転換させた。著「行動の構造」「知覚の現象学」「眼と精神」など。(一九〇八‐六一

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android