一関[市](読み)いちのせき

百科事典マイペディア 「一関[市]」の意味・わかりやすい解説

一関[市]【いちのせき】

岩手県南部,北上川の支流磐井川及び砂鉄川全流域を占める市。1948年市制。磐井川下流部の北上川との合流地付近に市街がある。近世には伊達氏支藩の城下町奥州街道宿駅として発達した。東北新幹線,東北本線,東北自動車道が通じ,大船渡線が分岐,県南地区の中核都市をなしている。昭和50年代から工業団地造成が進み,製造品出荷額は3095億円(2003)で県内2位,電気,機械工業が立地している。磐井川下流部はしばしば水害を受けたが,北上特定開発により堤防が強化された。厳美渓名勝・天然記念物)がある。2005年9月西磐井郡花泉町,東磐井郡千厩町,大東町,東山町,室根村,川崎村を,2011年9月東磐井郡藤沢町を編入。東日本大震災で,市内において被害が発生。1256.42km2。12万7642人(2010)。
→関連項目北上盆地

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報