大東[町](読み)だいとう

百科事典マイペディア 「大東[町]」の意味・わかりやすい解説

大東[町]【だいとう】

岩手県南部,北上高地南部の東磐井(ひがしいわい)郡の旧町。近世には一関〜陸前高田間を通じる今泉街道の旧宿場町であった。大船渡(おおふなと)線に沿う摺沢(すりさわ)に市街が発達。山地が広く,古くから葉タバコの産が多く,養蚕も行われるが,近年は水稲酪農リンゴシイタケなどの複合経営が主流。2005年9月西磐井郡花泉町,東磐井郡千厩町,東山町,室根村,川崎村と一関市へ編入。278.71km2。1万7714人(2003)。

大東[町]【だいとう】

島根県東部,大原郡の旧町。斐伊(ひい)川の支流赤川流域と周辺山地を占め,木次(きすき)線が通じる。中心集落は,六斎市の開かれる市場町として栄えた。和牛飼育,メロン,茶などの栽培を行う。海潮(うしお)温泉がある。かつて全国生産の80%を産したモリブデン鉱山は閉山。2004年11月大原郡加茂町,木次町,飯石郡三刀屋町,掛合町,吉田村と合併し市制雲南市となる。152.23km2。1万4759人(2003)。

大東[町]【だいとう】

静岡県の南西部,遠州灘に面する小笠郡の旧町。米作,野菜栽培とメロン,イチゴなどの施設園芸が行われ,茶,タバコも産する。地場産業の鉄工業,繊維工業に加え,海岸部には化学工場などが立地。2005年4月小笠郡大須賀町と掛川市へ編入。45.99km2。2万937人(2003)。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android