デジタル大辞泉
「内水氾濫」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
内水氾濫
平坦な土地に多量の雨が降ることによって、排水が雨量に追い付かず、排水用の水路や小さな河川などがあふれて水害が起きる現象。近年、同氾濫は都市やその周辺の市街化地域において激しくなる傾向があり問題視されている。従来、樹林地・草地・畑・水田などが雨水を一時貯留して地中へ浸透させる働きを持っていたが、都市化、市街地化が進むと流域の雨水貯留能力が大きく低下し、舗装された区域の拡大などによって雨水が浸透しにくい土地の割合が大きくなる。そのため同氾濫は都市の構造から引き起こされる「都市水害」ともいわれる。同氾濫への対策として東北大学などは、以前に発生した大規模水害の際にSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)上に投稿された浸水被害の画像や動画などを発生場所ごとにインターネットの地図上に示したウェブサイトを2020年11月に公開した。同氾濫に対する新たな取り組みとして注目されている。
出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報