太陽表面での爆発的現象であるフレアにより発生する大規模かつ高速で高エネルギーのプラズマ(電離ガス)や荷電粒子、電磁波の流れ。それらによって地球表面近傍での人工衛星の動作障害や地上での電波障害、停電などの甚大な被害が引き起こされることがある。1989年の太陽嵐では、カナダのケベック州で600万戸の停電が起きている。そのため、人工衛星などによる太陽の常時観測が続けられ、太陽嵐の発生予測技術の研究が進められている。通常でも太陽風という形で、太陽フレアから発生した荷電粒子などが地球に届き、オーロラなどの現象を引き起こしている。太陽嵐は、太陽風よりも格段に規模が大きい。さらに、そのフレアの数十倍から数万倍の規模のスーパーフレアが、太陽以外の恒星で観測され(恒星フレア)、最近の研究から、太陽でも同様のスーパーフレアが発生する可能性が指摘されている。
[編集部 2023年7月19日]
(2015-3-23)
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