小院(読み)しょういん

精選版 日本国語大辞典 「小院」の意味・読み・例文・類語

しょう‐いん セウヰン【小院】

〘名〙
① 帝の寵愛を受けた女性の居所後宮の人々の居所。
※三代実録‐貞観五年(863)正月三日「始太上天皇遷御嵯峨院之時、為築別宮、令居処、号曰小院、太上天皇所居為大院、尚侍所居、為其次故也」
② 小さい庭。
※中華若木詩抄(1520頃)上「一二の句、小院のすずしきこそ道理なれ」 〔杜牧‐即事〕
③ 小さい寺。
正法眼蔵(1231‐53)行持「この天童山は、もとは小院なり。覚和尚の住裡に、道士観・尼寺教院等を掃除して、いまの景徳寺となせり」

こ‐いん ‥ヰン【小院】

〘名〙 (「こ」は接頭語。「院」は僧侶の意) 年少の僧侶。年の若い僧。小法師。また、僧侶の名に付けて親しみをこめていう。こい。
※栄花(1028‐92頃)鶴の林「九体の中台の御左の方の脇よりいとうつくしきこゐんの出で来て」

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普及版 字通 「小院」の読み・字形・画数・意味

【小院】しよういん

書斎

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