杉坂(読み)スギサカ

デジタル大辞泉 「杉坂」の意味・読み・例文・類語

すぎさか【杉坂】

兵庫県佐用郡佐用町と岡山県美作みまさか市との間にあったという峠道。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「杉坂」の意味・読み・例文・類語

すぎさか【杉坂】

[一] 京都市北区の地名。清滝川支流の杉坂川が流れる。また、京見峠を越えて杉坂を通る坂道。京と丹波国とを結ぶ街道要地にあたり、しばしば戦場となった。
[二] 兵庫県西端の佐用町中山から岡山県美作市宮本に通じる道。一説に兵庫県上月町皆田(かいた)から岡山県美作市田原に通じる峠とも。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

日本歴史地名大系 「杉坂」の解説

杉坂
すぎさか

八重練やえねりから杉へ通じる峠道で、八重練の外れの登り口の石標に「是より杉坂八丁、みのいせ道」と記される。途上寝小便を治すといわれる小便岩、唐箕・釜・壺などを岩のそばで運ぶと天候が急変するといわれる廻り岩、美濃の国の人が寄進したと伝える杉地蔵がある。杉坂峠には「御神木 拾三本 調宮神社」と刻まれた標石があり、一二号と一三号杉の間で多賀大社の万灯祭神事が行われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android