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唐箕 とうみ

6件 の用語解説(唐箕の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

唐箕
とうみ

稲,麦,豆類,菜種などの穀粒の選別に使う農機具で,中国から伝わったもの。主要部はじょうご,起風胴,選別風胴,選別口から成る。起風胴の中の4枚の翼の回転によって生じる風力で,じょうごから落下する穀粒を流動させ,重い粒 (籾,玄米など) から秕 (しいな) ,砕米,さらに軽いもの (殻,わら屑など) の順に,じょうごの直下 (第1口) ,前方 (第2口) ,吹出口 (第3口) の3口に分離する。

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デジタル大辞泉の解説

とう‐み〔タウ‐〕【唐×箕】

穀粒を選別する装置。箱形の胴につけた羽根車で風を起こし、その力を利用して秕(しいな)・籾殻(もみがら)・ごみなどを吹き飛ばして、穀粒を下に残す。

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百科事典マイペディアの解説

唐箕【とうみ】

穀粒(こくりゅう)に混じっている異物を除去する農具。脱粒や脱穀をしたものに風を送り,比重の重い子実と,軽い不完全粒や夾雑(きょうざつ)物を分離する。おもに木製で,材料入れの脇下に起風胴,その先に三つの出口がある。
→関連項目脱穀農具もみすり(籾摺)機

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世界大百科事典 第2版の解説

とうみ【唐箕】

もみすりをしたあと,玄米といっしょになって混ざっているもみがらや,わらくずを選別するのに用いる農具(イラスト)。大きさは幅2m,高さ1mあまり,奥行き50cmくらいの,木の板でかこんだ四角の胴のなかに収められた手回しの送風機で風を起こし,胴の上部の供給口から入れられた玄米に混ざっているもみがらやわらくずを風で吹き飛ばす。中国で発明され完成されたものが,江戸時代の中期に日本へ伝えられた。それまでは,箕に少量ずつとって,ほうり上げるように揺すりながら,自然風にあてて選別をしていた。

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大辞林 第三版の解説

とうみ【唐箕】

穀物に混じったしいなや塵・籾殻もみがらなどを選別して取り除く農具。箱の中に風を送る装置を作り、しいななどを吹き分ける。とうみの。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

唐箕
とうみ

各種の穀類を風力を利用して選別する農機具で、元禄(げんろく)時代(1688~1704)に中国から伝わったといわれる。おもな作用部は、材料供給用の漏斗(ろうと)、羽根車(翼車(よくしゃ))を収めた起風胴および選別風胴からなっており、漏斗から選別風胴に落とされた材料は、羽根車(人力またはモーターで駆動する)からの横風を受けて、いちばん手前に精粒、遠方に夾雑物(きょうざつぶつ)、その中間にくず粒が落下する。従来は、米やムギ、豆類などの選別のために広く利用されていたが、穀粒を対象とする最近の農業機械(脱穀機、コンバイン、籾摺(もみす)り機など)は、唐箕を選別部に組み込んでいるため、単体としての唐箕の利用は少なくなった。[入江道男]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内の唐箕の言及

【穀物選別機】より

…選別の方法によっていろいろな種類がある。穀物に付着したごみや土ぼこり,未熟粒,砕粒を風力で除くものは唐箕(とうみ)といい,落下する穀粒に横方向から風をあてると充実した粒は手前に,軽いわらやごみは遠方にとぶ。もみすり機から出る玄米ともみの混合物から玄米を得る選別機を万石といい,多重傾斜金網式や摩擦や比重差を利用する揺動選別機などが用いられる。…

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